この手の話って時々出てきますが、
テンペストのチタングラベルバイクのフォークが折れてサイクリストが一生麻痺したとして、プラネットXは最大1,000万ポンドの法的請求に直面しているとタイムズ紙が今週報じた。
Planet X insurers facing legal claim of £10m after bike collapse causes paralysisDr Daniel Graham was left paralysed after his front forks collapsed in 2020
プラネットXのチタンバイク(カーボンフォーク)に乗って芝生の下り坂を時速約25キロで下っているときに、カーボンフォークのステアリングチューブの根元が真っ二つに。
その結果前転状態で大落車して大怪我を負ったという話ですね。
若干意味合いは違いますが、レース中にフォークコラムが折れた事例はいくつかありますし(このケースはアルミコラム)、
カーボンコラムがゴールする際に折れた事例も。
あと、全く意味合いが違いますが、古くはビアンキのサスペンションフォークが走行中に分離した事故がありました。
ビアンキのサスペンションフォークの分離については構造上の欠陥がありアンカーボルトが入っていればすっぽ抜けにはならなかったと考えられるため防げた事故ですが、純粋にフォークが折れた事例については未然に防げるのかというと難しい。
適切なセッティングをせずにコラムを破壊したならともかくとして、未然に異常を察知することはかなり難しい。
なので冒頭の件にしても、製造不良があるのかないのかをユーザーが見極めることは不可能かと。
もちろん何か対策があるのかというと、特にない。
超音波検査をすれば内部の異常を確認できますが、定期的に超音波検査するというのは非現実的。
異音があったらきちんと確認して原因を突き止めておくとか、落車した際にフォークを打ち付けたなら超音波検査をして異常がないか確認しておくとかが対策なのかな。
それにしても、折れただの剥がれただの、なんか嫌な話ばかりですね。
クランクが剥がれただの、フォークが折れただの、マイクランクが折れただの、折れて欲しくないものが折れてしまうのは危険としか。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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