ある刑事判例を見ていたら事故現場の詳細図がありまして。
昭和50年代とは全く状況が違う。
この通り今は片側二車線+歩道になってますが。
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なぜ消えた?自転車道
当時の詳細図だと片側三車線に中央分離帯になっている上に、歩道が2分割されていて車道寄りには「自転車道」と書いてありまして。
世の中意外といい加減なので、もしかしたら歩道の普通自転車通行指定部分なのかもしれませんが、詳細図には自転車道とある上に樹木も少ない。
以前、昭和の時代にあった普通自転車専用通行帯や自転車道がなぜかいつの間にか消滅していると書きましたが、
「車道左側端の自転車通行帯(自転車レーン)調査報告書」(日本自転車普及協会、1982年6月)
このように自転車通行帯が確実にあったのに、なぜかGoogleマップでみると現存しない。
使いにくい構造だったから消えたのか、使う人がいなかったから消えたのか、他の理由で消えたのかは調べてもさっぱりわからなかったのですが、以前調べたときは書籍に書いてある昭和57年には存在していた自転車道や自転車通行帯ってほとんどが消滅している。
なんでなんですかね。
もしもですよ。
使いにくい自転車道や自転車通行帯だったことから利用者が少なかった…みたいな話なら、現代にまた使いにくい自転車道や自転車通行帯を作ったところで歴史は繰り返すだけのこと。
こんなしょーもない狭い自転車道作ったところで、バカなんじゃないかと疑いますが…こんなもんでもご満足に感じる人がいるから進歩しないとしか。
白山通りの自転車通行帯にしても、こんな感じで自転車通行帯の右側に駐停車帯を設けてますが、
上で挙げた書籍にある標識をみると、並び順は同じ。
歩道 | 自転車専用通行帯 | 停車位置(?) | 車道 | 車道 |
「車道左側端の自転車通行帯(自転車レーン)調査報告書」(日本自転車普及協会、1982年6月)
※「停車位置」についてはイマイチ読み取れないものの、自転車専用通行帯と車道の間に何らかの停車帯がある。
なぜ消えたのかはわかりません。
同じことを繰り返してないか?
なぜ自転車道や自転車通行帯が現存しないのかはさっぱりわかりませんが、なくなったからには何かしら理由があるはず。
そういうところにヒントがありそうな気がするのに、いろいろ調べてもよくわからない。
なぜ昭和50年代にあった自転車道や自転車通行帯が滅亡したのだろう?
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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