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FINISHLINEの「HALO Hot Wax」がついにベールを脱ぐ。そして「HALO Wax」に付属するアレも。

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海外ではSILCAのチェーンワックスシステムなど「煮込み系ワックス」が話題になってますが、以前書いたようにケミカル大手のフィニッシュラインからもチェーンワックスシステムが登場します。

FINISH LINEから「HALO HOT WAX」「HALO WAX LUBE」が登場するらしい。
ロードバイク界隈ではチェーンオイルといえば、フィニッシュラインを欠かすことが出来ないくらいメジャーですが、フィニッシュラインの赤なんかは使った経験がある人は多いのではないでしょうか?そんなフィニッシュラインから、新しくホットワックスやワック...

「煮込み系」の「HALO Hot Wax」、通常のチェーンオイルのように垂らして使う「HALO Wax」、「HALO Wet」の3つについてフィニッシュラインから正式に発表されました。

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煮込み系の「HALO Hot Wax」

まずは煮込み系の「HALO Hot Wax」から。
これをどうやって使うのかについては不明だったのですが、まずチェーンを完全に脱脂して乾燥させる必要があります。
そして「HALO Hot Wax」のバッグを、水を張った鍋に入れて軽く沸騰させる。

Finish Line - Bicycle Lubricants and Care Products

その間に付属するイマージョンツールにチェーンを固定。
そしてバッグの中身(ワックス)が完全に溶けたら、チェーンをワックスに最低でも3分間浸す。

Finish Line - Bicycle Lubricants and Care Products

チェーン内部までしっかりワックスが浸透したら、30分くらい吊るして乾燥させる。
この際、余分なワックスが垂れるのは正常とのこと。

 

ワックスを溶かすのに電子レンジやオープンは使うなと書いてありますが、きちんと書かないと試して爆発させる人とかいそうだからややこしい。
104℃以下でワックスを温めることになってます。

 

なお、フィニッシュラインのHALO Hot Waxの成分は主に3つ。

①高精製パラフィン

汚れを引き寄せたりチェーンに付着させず、ドライなコーティングを維持する。

②球状タングステン

トルクのペダリングによって起きる振動摩擦を軽減する。

③セラミック粒子

磨耗を軽減しドライブトレインの寿命を長持ちさせる。

ドロップさせる「HALO Wax」

HALO WaxはHALO Hot Waxのリキッドタイプと考えて良さそうで、HALO Hot Waxは煮込む系。
HALO Waxは垂らす系。
成分は同じく①高精製パラフィン、②球状タングステン、③セラミック粒子。

 

垂らす系と書きましたが、以前書いたようにHALO Waxは先端部分がSmart Luberになってます。
Smart Luberの詳細は不明ながら、おそらくはこうなっているのではないかと思ってました。

フィニッシュラインのHALO WAX LUBEに付属する「SMART LUBER」ってもしかして?
ちょっと前に、フィニッシュラインから新しく登場するHALO WAX LUBEとHALO WET LUBEについて書きましたがこれ、先端が新設計の「SMARTLUBER」になってます。従来の先っぽよりも注油しやすい構造だという触れ込みらしいけ...

結論をいうと正解で、Smart Luberはこれ。

Finish Line - Bicycle Lubricants and Care Products

最小限の注油で無駄なくするシステムらしい。
なお、完全に脱脂して乾燥させてから使う点はホットワックスと同じです。
フィニッシュラインの説明によると、まずはボトルを激しく振りしっかり撹拌。
チェーンに「HALO Wax」をコーティング後、6~12時間かけて完全に乾燥させた後に、2度目のコーティングをする。

 

現行のセラミックワックスルーブも、一度コーティングしてから2度目のコーティングをすることが推奨されてますが、同じような感じでしょうか。
若干気になるのは、「HALO WAXは50°F/10°C未満である必要がある」と書いてある点。

 

セラミックワックスルーブは低温環境で使うとひどいことになるけど、HALO WAXは逆なんかな?

 

「HALO Wet」も登場しますがこちらは成分が異なり、Gas-To-Liquid、球状タングステン、セラミック粒子の3つを軸にしたもの。
Gas-To-Liquid (GTL) は、天然ガスから合成された流体力学的流体膜で摩擦を低減。
Smart Luberが採用された垂らすタイプになります。

他社ワックスとの違い

最近やたら話題になっているSILCAの場合は、専用の煮込み器にワックスチップを入れて溶かして使う。

Chain Waxing System
Wax your chain in our specifically made wax melter ideal for use with the Strip Chip by setting exact temperatures to wa...

フィニッシュラインのホットワックスは、ワックスバッグを通常の鍋で温めて使う違いがあります。

SILCA「CHAIN WAXING SYSTEM」 フィニッシュライン「HALO Hot Wax」
煮込み方法 専用の煮込み器にワックスチップを溶かす 通常の鍋にワックスバッグを入れて温める
事前の脱脂 不要(新品チェーンのグリスをSTRIPCHIPでワックスに置換する 必要
SILCAのSTRIPCHIPは、グリスをワックスに変える?新品チェーンのグリス落としとワックス施工が10分ちょっとで完了するシステム。
先日取り上げたSILCAの「CHAIN WAXING SYSTEM」ですが、SILCAの動画を見ていたら、なんか壮大に意味がわからないけど、「工場出荷時のチェーンについているグリスをワックス成分に置換する」と。脱脂不要でグリスがワックス成分...

 

フィニッシュラインの場合は、ホットワックスと同じ成分のリキッドタイプが用意されている点も違うけど、事前にチェーンの脱脂が必要/不要も異なる。
SILCAの「CHAIN WAXING SYSTEM」の場合、STRIPCHIPが新品チェーンのグリスをワックスに置換すると説明してますが、フィニッシュラインのホットワックスは事前に脱脂してからワックスに漬け込む。

 

これらの効果がどれほどなのかはわかりませんし、お値段についても不明です。
海外のサイトを見る限り、煮込む系のホットワックスが$39.99(約6200円)、HALO WAXとWET(スマートルーバー)は$29.99(約4700円、4oz、120ml)となっているので既存のフィニッシュラインのチェーンオイルの中では高めですが、セラミックワックスルーブとの違いも気になります。


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