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固形ワックスを施工したチェーンと洗浄の話。

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フィニッシュラインからHALOホットワックス(溶かして使うタイプ)とHALOワックス(リキッドタイプ)が発表されましたが、

FINISHLINEの「HALO Hot Wax」がついにベールを脱ぐ。そして「HALO Wax」に付属するアレも。
海外ではSILCAのチェーンワックスシステムなど「煮込み系ワックス」が話題になってますが、以前書いたようにケミカル大手のフィニッシュラインからもチェーンワックスシステムが登場します。 「煮込み系」の「HALO Hot Wax」、通常のチェー...

海外ではワックスを溶かして使うSILCAのホットワックスが話題になっているものの、日本で販売されてないからかほとんど話題になっていない。

 

SILCAやZero Friction Cyclingなどの説明をみると、なかなか興味深い。

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ホットワックス施工後の洗浄

通常のチェーンオイルを使っていた場合には定期的にケミカルを使ってチェーンの洗浄をして、それから注油する。
しかしSILCAやZero Friction Cyclingによると、ホットワックス施工後のチェーンについては「マイクロファイバークロスで拭く程度」か、汚れが気になるならお湯ですすいで再ワックス程度で十分なんだという。

 

オイルと違って汚れの吸着がないことを理由にしてますが、そもそもケミカルで洗浄してもワックス成分は落ちないのだとか。
お湯ですすぐ過程でワックスが落ちるけど、乾燥させて再ワックス施工で十分らしい。
フィニッシュラインのホットワックスについても、古いワックスを取り除く際は熱いお湯を使うようになっている。

 

このあたりについては、ケミカルを使ってチェーン洗浄するサイクリストからすれば「?」。
けどワックスのほうが低摩擦でチェーンの寿命も伸び、ケミカルを使わないで洗浄できるので低コストになる可能性を示唆してます。

 

ただしフィニッシュラインのホットワックスではないほうのリキッドタイプについては、お湯で洗浄とは書いてない。

リキッドタイプと固形ワックスの差

固形ワックスを溶かして施工するタイプと、リキッドタイプのワックスで性能差があるのかですが、某海外のメーカーによるとリキッドタイプは耐久性と汚れにくさが劣るとしている。

Finish Line - Bicycle Lubricants and Care Products

Finish Line - Bicycle Lubricants and Care Products

理由は、リキッドタイプのワックスは粘着性を上げる成分を入れているため、どうしても埃などを寄せ付ける(あくまでも固形ワックスとの比較で、通常のチェーンオイルよりは汚れにくい)。

 

ただし、何回か施工した段階でチェーンの汚れにくさも上がるので、手間の問題なのかもしれません。
イチイチワックスを溶かして使うホットワックスと、塗るだけのリキッドワックスの差。

 

走行時の抵抗については、Zero Friction Cyclingのデータを見る限りではホットワックスのほうが低抵抗に見えるけど、ホットワックスとリキッドワックスで同じ成分のものを比較しているわけではないので、いずれフィニッシュラインのホットワックスとリキッドワックスの比較データが出てくるといいのですが。

 

まあ、チェーンオイルやワックスの違いで巡航速度が5キロアップするようなバカな話はないので、どちらかというとチェーンの耐久性アップのほうが重要なのかもしれません。

ところで、新品チェーンのグリスはどうすべき?

ところで、新品チェーンについているグリスについては緒説あって、たまに無意味な争いが起こります。

いろんな人
いろんな人
新品チェーンのグリスは落とすべきではない!
読者様
読者様
いや、あんなネットリしたものは抵抗が強いから落とすべきだ!
新品チェーンのネットリグリスと、落とす派、落とさない派。
ロードバイク用の新品チェーンにはネットリグリスが付いていることは皆さんお馴染みですが、 ネットリグリスは先に洗浄する派と、そのまま使う派に分かれます。 どっちが正解というほどの話でもない気がしますが、しばしばこの問題は深刻な対立に繋がります...

例えばこんな意見もある。

新しいチェーンには、工場で取り付けられたグリースタイプの潤滑剤があらかじめ塗布されています。これは優れた潤滑剤であり、チェーンの内部隙間のすべてに浸透するように作られています。チェーンとこの潤滑剤は使用中に温める必要があります。

 

この工場出荷時の潤滑油は、後から塗布できるどの潤滑油よりも優れています。ただし、以下を参照してください。

 

この優れた潤滑剤を意図的に除去するというひどい間違いを犯す人もいます。こんなことはしないでください!

 

工場出荷時の潤滑剤は、バイクが濡れた状態や埃っぽい状態で乗らない限り、通常、それ自体で数百マイルの使用に適しています。湿った潤滑油を塗布すると工場出荷時の潤滑油が薄まってしまうため、明らかに必要になるまでは新しいチェーンにいかなる種類の潤滑油も塗布しないことが最善です。

 

Chain Maintenance
Maintenance of bicycle chains.

工場でつけたグリスは優れた潤滑剤だから、意図的に落とすなんてひどい間違いだ!としています笑。
これについては以前某チェーンメーカーの人に聞いたのですが、

 

「好きにしてくれ笑」

 

が正解。
新品チェーンのグリスをそのまま使うことは何ら間違いではないし、グリスを落としてきちんと注油して使うならそれも間違いではない(ただし酸やアルカリで洗浄しないこと)。
要はきちんと内部まで注油出来てないのに走る人とかがいるとトラブルの原因になるし、メーカーにクレームが来てややこしいし、ネットリグリス自体は普通に使えるようにしているのだからそのまま使うことは何ら間違いではない。

 

どちらかが「間違っている!」みたいな話をするから無駄に揉めるだけで、どっちも間違いではないのよね。
ホットワックスを施工したチェーンは著しく耐久性が向上したとの報告もありますが、個人的には新品チェーンのグリスを脱脂せずにワックス成分に置換するとしているSILCAが気になります。

 

チェーンの耐久性が向上し、低摩擦化し、お湯ですすぐ程度で済むならホットワックスのほうがトータルコストは抑えられるのかもしれませんが…
なお、「炊飯器でワックスを温めるのはやめろ」と某所に書いてありましたが、実際にやる人がいたのでしょうね。


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