先日取り上げたDahonのリコール話。

事故が起きたフレームには溶接不良が見られ、さらに新品購入した同モデルに「フレーム体のペダル力による疲労強度検査」(JIS D 9301:2019 一般用自転車)を実施したところ、規定負荷回数に達する前に溶接ビードに亀裂が発生し、基準を満たさなかったとしている。
「フレーム体のペダル力による疲労強度検査」とはどんな話なのかですが、自転車産業振興協会によるとこう。
前ホークをハブ軸部で軸が自由に回転できる状態にして,車輪の半径±30 mmの高さの台座に固定し,前ホークの台座と同じ高さの支柱にフレーム体の後つめを軸で固定する。後つめを固定する支柱は,横平面の剛性をもち,下部がボールジョイントで軸を中心にして回転できるものとする。
左右両方のクランクを水平位置に対して45°の角度で前方下向きに傾斜させる。左右のペダル軸に対し,フレーム体の中心面から150 mmの位置で,フレーム体の前後平面に対して7.5° の角度で傾斜させて,1,000 N(レーシングバイクは1,100 N、マウンテンバイクは1,200 N)の下向きの繰り返し力を左右のペダル軸に対し交互に100,000回負荷する。 フレーム体のペダル力による疲労強度試験 – 自転車産業振興協会
一般用自転車の場合は1,000Nらしい。
具体的にはこんな感じ。
この投稿をInstagramで見る
この試験を当該新品フレームに行ったところ、規定回数以前にフレームが破断したそうな。
この手の試験はカーボンフレームなんかもメーカーがやってます。
わりと不思議なのはこの状況で「フレーム交換のリコール」ではなく、オプションパーツによる補強というところ。
なぜなんだろう?

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
>わりと不思議なのはこの状況で「フレーム交換のリコール」ではなく、オプションパーツによる補強というところ。
なぜなんだろう?
オプションパーツを付けたら100300回耐えたからOKとかそんな感じですかね?
コメントありがとうございます。
そんな理由ですかね笑