以前も取り上げたことがありますが、某ショップ発信ネタで「新品チェーンのグリスは新品チェーン特有の初期バリ(微細なバリ)があり、それを保護する目的」というのがありますよね。
シマノのテクニカルセミナーでそのように説明があったそうですが。
これについて、以前某チェーンメーカーの中にいる人に聞いてみました。
新品チェーンに初期バリ、微細なバリはあるか?
新品チェーンに初期バリがあるか?ですが、要はこれ「金属の表面粗さ」のことを「微細なバリ」と分かりやすく表現したのではないかと。
金属はきちんと研磨してもミクロンレベルで「表面粗さ」があるわけですが、そのことを「微細なバリ」と表現したのでしょう。
ミクロな世界では表面に凹凸が存在している。
で、某チェーンメーカーの人いわくこの「表面粗さ」に起因した摩擦は自転車では無視できないけど、研磨レベルを上げて製品化するコスト上昇もあるわけで、研磨レベルを上げるのは非現実的。
初期状態から使っていく段階で、摩擦により表面粗さが少なくなる可能性があると。
マックオフは新品チェーンより多少使ってからのほうが抵抗が小さいとしてますが、

これは金属同士の擦れにより磨耗し、適度な空間が生じることが理由。
その際に微細な凹凸が多少緩和される可能性もあると。
ではこれらを踏まえて。
初期グリスはどうすべきか?
新品チェーンについている初期グリスを落とすべきか否かについては諸説ありますが、チェーンワックスを使うなら落とさないと意味がない。
要はチェーンメーカーが懸念しているのは、「完全脱脂うぇーい」と言って完全脱脂した後に、十分注油出来てないことを理由としたチェーントラブルなわけ。
マックオフは手挿し注油では内部まできちんと注油出来てないとし、超音波注油をしてますが、
個人的に「初期グリスはどうすべきか?」については、個人の施工レベルによると思う。
なので完全脱脂が必ずしも悪とは思わないけど、どうせきちんと注油出来てない人がいることを考えると、他人に推奨するのも違和感がある。
なお、表面粗さについては目視でわかるわけもないし、触ってもわかりません。
そのレベルの超微細なモノですが、これ以上書くとまたどこかの人が切り抜き論法で発狂しだすのも目に見えているので、核心の部分は書きません。
なにせクソアフィリエイトだと罵倒するわりには、毎日欠かさずチェックする人ですから。
なお、もっと詳細なところを知りたいなら、普段からやり取りしている人ならメールで回答します。
なにせ公開するとややこしくなる話もあるので。
しかし、「バカは相手にしない」と宣言されてからも相手にされてしまうクソアフィリエイトサイトって意味がわかりませんね。
とりあえず「新品チェーンの微細な初期バリ」というのは、いわゆる表面粗さを分かりやすく喩えたモノと考えてよいかと。
まあ、比喩表現だとわからない人は「初期バリなんてないんですぅ!」と発狂するわけですが、日本語って難しいですよね。
私もTPUチューブのことを「001」と表現しますが、比喩表現なのは言うまでもない。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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