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新品チェーンより1000キロ使ったチェーンのほうが抵抗が低い。

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昨年でしたっけ?
マックオフからULTRASONIC CHAIN OPTIMISATIONが発表され、ショップで超音波洗浄と注油をするサービスが始まりました。

MUCOFFのULTRASONIC CHAIN OPTIMISATION。チェーンを超音波洗浄して抵抗軽減を。
マックオフがやっているプロ向けのチェーン洗浄について、一般向けサービスが解禁されるらしい。 これ、数年前から「ULTRASONIC CHAIN OPTIMISATION」(超音波によるチェーン最適化)といって既に一般向けにサービスを開始して...

以前からちょっと不思議に思っていたことがあります。

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新品チェーンより1000キロ使ったチェーンのほうが抵抗が低い

マックオフの研究データによると、新品チェーンより1000キロ使ったチェーンのほうが抵抗が低いらしい。

新品のチェーンのほうが、すでに使用されているチェーンよりも効率的でよりも速いというのはよくある誤解です。

特に使用されているチェーンが正しく洗浄されており、効率の良いルブを使用している場合、新品の方がよいという事にはなりません。

Muc-off 超音波 チェーン最適化プログラム - DIATEC ブランドサイト

新品のチェーンに比べて、慣らしを済ませたチェーンの方が早くなります。
あるプロのチェーン(選手のトルクにもよりますが)では、1000kmを走行したチェーンが最も抵抗が減っているという結果が出ています。
この一番良いコンディションのチェーンはここをピークに、伸びたり摩耗をして約3000-5000kmと言われるチェーンの寿命を迎えるまで性能が落ちていきます。

Muc-off 超音波 チェーン最適化プログラム - DIATEC ブランドサイト

セラミックベアリングなんかでも、慣らして「あたり」が出るまでは回転が渋いことがありますが、チェーンも同じなのだろうか。

チェーンの「伸び」については、プレートが伸びるのではなく、ピンが磨耗して細くなり、見かけ上チェーンが伸びたようになる。

理屈の上では最初の「1000キロ」の間にも磨耗が起こりますが、僅かに磨耗したあたりがベストになるのかな?

チェーンに付いているグリス

そういえば以前、「チェーンに付いているグリスは微細な初期バリから保護するため説」を取り上げてます。
新品チェーンには微細な初期バリがあり、最初の「慣らし」の間に初期バリが磨耗してなくなるけど、それを保護するために粘度高めのグリスを付けて保護している説ですね。

 

これについては某チェーンメーカーに以前聞いたところ、「そういう話も出ているようだが、メーカーとしてそこを狙っているわけではない」と言われてしまいまして。

 

何が真相なのかはわからない…
最初に完全脱脂してから使っても問題ないけど、きちんと内部まで注油しきれてないまま使ってしまいチェーントラブルになるケースがあるから、メーカー的には「そのまま使ってくれ」が正解らしい。

とは言っても、「慣らし」をしたチェーンのほうが低抵抗というデータが出ている以上、初期バリ説もあながち否定できない気がする。

ところで

最近はチェーンにワックスを掛ける方法が海外では流行りなのかなと思ってみてますが、SILCAの場合は新品チェーンのグリスを落とさずに施工する。

Chain Waxing System
Wax your chain in our specifically made wax melter ideal for use with the Strip Chip by setting exact temperatures to wa...

「CHAIN WAXING SYSTEM」にSTRIPCHIPを溶かすのですが、STRIPCHIPがチェーンに付いているグリスをワックスのような成分に置換するとしている。
SILCAの説明動画をみると、STRIPCHIPはグリスを剥がし、グリスのベースオイルを食い尽くすパックマンなんだとしてますが、わりと何の話をしているかついていけない笑。

SILCAのSTRIPCHIPは、グリスをワックスに変える?新品チェーンのグリス落としとワックス施工が10分ちょっとで完了するシステム。
先日取り上げたSILCAの「CHAIN WAXING SYSTEM」ですが、 SILCAの動画を見ていたら、なんか壮大に意味がわからないけど、「工場出荷時のチェーンについているグリスをワックス成分に置換する」と。 脱脂不要でグリスがワックス...

一方、フィニッシュラインもホットワックスを発表してますが、

FINISHLINEの「HALO Hot Wax」がついにベールを脱ぐ。そして「HALO Wax」に付属するアレも。
海外ではSILCAのチェーンワックスシステムなど「煮込み系ワックス」が話題になってますが、以前書いたようにケミカル大手のフィニッシュラインからもチェーンワックスシステムが登場します。 「煮込み系」の「HALO Hot Wax」、通常のチェー...

こちらは完全脱脂してから施工するホットワックス。

 

海外のホットワックス情報をみると、チェーンの寿命が著しく伸びて1万キロくらい使えたぜ!みたいな怪しい情報もありますが、結局何が最適解なのかはわからない…

 

マックオフの超音波注油についても、通常だと3000-5000kmで迎える寿命が5000-8000kmになると書いてあるし、「手挿しで注油をする方法に比べて、超音波洗浄機のコーティングを行うことで10%の抵抗減」とも。
超音波洗浄した後に超音波注油したほうが良さそうなのは感覚的にはわかるけど、そんなに差が出るもんなのかな。

 

チェーン関係の話って時々怪しい話も出てくるし、どこか宗教的にも思えるときがある。
ちょっと面白い記事があるのですが、こちら。

新しいチェーンには、工場で取り付けられたグリースタイプの潤滑剤があらかじめ塗布されています。これは優れた潤滑剤であり、チェーンの内部隙間のすべてに浸透するように作られています。チェーンとこの潤滑剤は使用中に温める必要があります。

 

この工場出荷時の潤滑油は、後から塗布できるどの潤滑油よりも優れています。ただし、以下を参照してください。

 

この優れた潤滑剤を意図的に除去するというひどい間違いを犯す人もいます。こんなことはしないでください!

 

工場出荷時の潤滑剤は、バイクが濡れた状態や埃っぽい状態で乗らない限り、通常、それ自体で数百マイルの使用に適しています。湿った潤滑油を塗布すると工場出荷時の潤滑油が薄まってしまうため、明らかに必要になるまでは新しいチェーンにいかなる種類の潤滑油も塗布しないことが最善です。

 

Chain Maintenance
Maintenance of bicycle chains.

「初期グリスを意図的に落とすなんてひどい間違いだ!」としてますが、初期グリスのまま使って問題がないのはわかるけど「ひどい間違い」とまで言うのも不思議。

 

データ上は新品チェーンよりも1000キロくらい使ったチェーンのほうが抵抗が低いそうですが、逆に「慣らし」の期間中に①初期グリスのまま慣らす、②初期グリスを脱脂して慣らす、では違いが出るのですかね?


コメント

  1. ゆき より:

    工業製品なので製造に伴う誤差は当然発生するかと思います。
    後はその誤差をどの程度許容するかでお値段が変わるのかなと。

    故にバリとはいかなくても、ローラーや内外リンクの若干の傾きやら歪みで当たる部分が削れるとか、
    スプロケットと微妙に合わない部分が削れるとか、そんな感じのことは起こっても不思議ではないと思います。

    特にロードを含む変速機付きの自転車のチェーンは、
    斜め方向のストレスが掛かるチェーンにとって良くない使い方です。
    アウターローやインナートップ程ではなくてもリンク同士が初期は当たるけど、
    ある程度走行することで、削れて良い感じになるとかは有りそうかなぁ。

    定期的にちゃんメンテする方が効果が高そう。
    (サボりがちなので自戒を込めて)

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      何かしらの「慣らし」が働いていると思いますが、その何かがなんなのかはよくわからない…
      ちなみにたすき掛けについても、スラムはなぜか肯定的だったりするので、何が正解なのか悩ましいです笑

  2. 鉛の巨人 より:

    チェーンの伸びについては、ピンの摩耗よりプレートの摩耗(穴が楕円形になっていく)の方が大きいように思います。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      確かにそれもありますね。
      そしてそれが抵抗に差を生むか知りたいですが、わかりません笑

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