ちょっと前にパナソニックサイクルテックから着座型特定小型原付「MU」が発表されましたが、実は先日、バス停でバス待ちしているときに見かけました。
あー、もう流通してるのかと。
今日は朝から区役所へ。
昨日入荷した glafit NFR01 Lite の試乗車用ナンバープレートを受け取りに行ってきました。
自賠責保険も加入し、本日から試乗できる状態になりました。当店には パナソニック「MU」 の試乗車もございますので、
2台を乗り比べていただくことができます。■ Panasonic… pic.twitter.com/MZ6iI2GSHG
— サイクルショップ金太郎の店主 内之倉 順二 (@3196kintarou) December 11, 2025
パナソニックサイクルテックが特定小型原付を出したのには大きな意義がある。
電動アシスト自転車と共通部品が多く、自転車店が取り扱いしている点が大きい。
【公式】MU|特定小型原動機付自転車|Panasonicパナソニック自転車公式サイト。特定小型原動機付自転車「MU」の機能や特長をご紹介。自転車のような気軽さでバイクのようにスムーズにスロットルを回すだけで走れる20型モデル。
さて問題になるのは、電動アシスト自転車と人力自転車との棲み分けです。
大雑把にまとめてみました。
| 特定小型原付MU | 電動アシスト自転車 | 人力自転車 | |
| 値段 | 234000円 | 12万~24万程度 | 数万円 |
| 重量 | 24kg | 30kg程度 | 18kg程度 |
| 走行距離 | 40~47km | 40~80km | あなた次第 |
| 幼児載せ | 不可 | 可 | 可 |
| 歩道通行 | 時速6キロモード&自転車通行可の歩道 | 実質的に全歩道可(徐行) | 実質的に全歩道可(徐行) |
| 最高速度 | 20キロ | アシストは24キロまで | あなた次第 |
| 駐輪 | 原則として原付と同じ | 自転車扱い | 自転車扱い |
※歩道通行要件は、自転車については「やむを得ない(63条の4第1項3号)」があるため実質的に全歩道可だが、特定小型原付には「やむを得ない」の規定がない。
※駐輪については、駐輪場次第。
着座型特定小型原付は確かに便利だが、速度的には遅いし、幼児載せは不可。
バッテリーが切れたら何の役にも立たないので、現実的には短距離移動を主眼にしていると思う。
幼児載せ不可なので、保育園の送迎はできない。
駐輪場については、自転車扱いになるかバイク扱いになるかは駐輪場次第となる。
とはいえ、特定小型原付のメリットは「全く人力を要しない」ところ。
電動アシスト自転車はあくまでも人力のアシストなのである。
これらの特性を考えつつ、どのモビリティが最適か見極める必要がありますが、自転車店で試乗できるところがいくつも出てきているので、試乗した方がいいかと。
あと、ランニングコストにも触れておく。
特定小型原付は自賠責保険が必須で、自賠責保険に加入せずに運行すると自賠法違反として検挙される。
特定小型原付の自賠責保険は12ヶ月で6650円、24ヶ月で8040円、36ヶ月で9400円となっているが、自賠責保険のほかに任意保険の加入を考えると保険料はそこそこ掛かるかもしれない。
自転車保険の場合、自宅の火災保険に自動付与されていたりするが、そのような保険は特定小型原付は対象外。
特定小型原付には軽自動車税が年間2000円掛かることも含め、ランニングコストは特定小型原付のほうが掛かると考えられる。
| 特定小型原付 | 自転車 | |
| 自賠責保険 | 必須 | 加入できない |
| 保険料の目安 | 任意保険込みで年間2万程度か? | 火災保険等でカバーされる可能性もあるが、年間1万以下が普通 |
| 税 | 2000円 | 0 |
自賠責保険や任意保険は割引が掛かるから、正確には見積りしたほうがよい。
思うに、これらも含めて自転車店がきちんと説明できるか次第なのよ。
人力自転車、電動アシスト自転車、特定小型原付は似ているけど違う。
あとちょっと専門的な話になりますが、特定小型原付は自賠法の管轄下にある。
つまり、友人に貸して友人が事故を起こし他人を死傷させた場合には、持ち主は運行供用者責任を負う可能性が高く、それに対応した保険に入ってないととんでもないことになりかねない。
なお、特定小型原付が他人を死亡させた事故はまだ起きていません。
着座型特定小型原付で転倒した死亡事故は起きてますが、スピードリミッター付きのモビリティは相対的に安全であることを示している。
パナソニックサイクルテックから特定小型原付が出て、自転車店が取り扱いするようになった。
これはいろんな意味で良いことだと思っていて、残念ながら自転車店でも特定小型原付のルールを理解してない人がいる。
しかし販売する立場としては勉強するしかないので、法律に詳しくなれるチャンスでもある。
国土交通省が発表する特定小型原付の型式認定リストをみても、最近認定されたものは着座型ばかりです。
いずれ特定小型原付は着座型が主流になり、自転車との棲み分け/使い分けが問題になるだろうと思ってましたが、自転車店が取り扱いするようになったのはMUに可能性を感じているからなのかと。
ちなみにパナソニックサイクルテックのサイトをみると、バックミラーをオプション販売している。
バックミラーを含めて横幅600mmを越えると特定小型原付ではなく一般原付扱いになるので、そこは注意したほうがいいんだけど、
そんな細かいことを警察がごちゃごちゃ言ってくるかは疑問w
年間コストまで考えてない人もいると思うので、気になる人は保険会社に見積りして自転車との差を見極めたほうがいいかも。
そもそも、特定小型原付って自転車の「ダメな点」をほとんどクリアしてんのよね。
ウインカーはついているし、自賠責保険必須だし、ナンバープレートもあるからひき逃げなど悪質な違反を捜査しやすい。
ちなみに先日バス停で見かけた印象は「遅!」でした。
試乗車にナンバープレートをつけて自賠責保険に加入して…と自転車店もコストを掛けてますが、コストを掛けても価値があると考えているのでしょうね。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。



コメント
並べてみると、電動アシストの24km/hまでは凶器ですね(その辺だとアシスト比率は小さい筈ですが)。正直、車道怖くて走れないと言っている乗り手が大半だろうし、6km/hからアシストが減少して、10km/h位でオフが適当な気もするんですよね。速度必要そうな幹線道路のオーバーパスとかアンダーパスとか自転車走行禁止が多いし、歩道走る分にはその位が丁度良い気がします。
コメントありがとうございます。
電動アシスト自転車に「歩道モード」があれば良かったのかもしれませんが、特定小型原付はその反省を活かしているとも言えますかね。