アルミスポークは意味が無い!と豪快な意見を出している有名人(?)がいます。
これについては多くの人が
ということで、アルミスポークの価値を認めている人がほとんどだと思いますが、よーく考えてみたら、キシリウムエリートとキシリウムプロで説明が付きますよね。
キシリウムエリートとキシリウムプロ
現行モデルのUSTもそうですし、旧作のクリンチャーモデルでもそうですが、キシリウムエリートとキシリウムプロは、リム自体は全く同じです。
何が違うかと言うと、現行モデルで言うならば、ハブとスポークです。
現行のUSTモデルについては、キシリウムプロはインスタントドライブ360、キシリウムエリートは従来の二つ爪のラチェット(FTS-L)という違いもありますが、大きな違いとしては、キシリウムエリートがスチールスポークなのに対し、キシリウムプロはジクラルスポーク(アルミスポーク)という違いがあります。
もっと前だと、ハブは両方とも二つ爪(FTS-L)で、スポークの違いがあるくらいだったわけです。
で、この二つ、乗り比べればわかるほど剛性感は違います。
乗った感想という、科学的ではない話になってしまいますが、本来は乗ってどう感じるかというフィーリングの話なので、これでスポークの剛性差があると言っていいのではないでしょうか?
数字上で剛性差があっても、乗ってわからないレベルなら意味ないですし。
ここでキシリウムエリートとキシリウムプロのスペック上の比較をして見ましょう。
キシリウムエリートUST | キシリウムプロUST | |
重量 | F665g,R885g
1520g |
F590g,R820g
1410g |
リム幅 | 17c | 17c |
リムの軽量化 | ISM 4D | ISM 4D |
リムハイト | F22mm,R25mm | F22mm,R25mm |
スポーク素材 | スチール | ジクラル(アルミ) |
スポーク数 | F18,R20 | F18,R20 |
スポークパターン | Fラジアル組、Rイソパルス組 | Fラジアル組、Rイソパルス組 |
ハブ | FTS-L | インスタンドドライブ360 |
キシリウムエリートとプロは、スポーク素材の違いと、ハブのラチェット方式の違いがあるだけで、リム自体は共通。
マヴィックではアルミスポークをジクラルスポークと呼んでます。
アルミスポークは意味がある
現行モデルで言うと、ハブのラチェット方式にも違いはありますが、旧モデルのキシリウムエリートとキシリウムSLS(現行のプロ)はどちらもハブのラチェット方式は同じで、スポーク素材の違いくらいでした。
アルミスポークが意味がないなら、こんな作りわけをして製品化するいいがないですし、インプレも【どちらも同じ】になってしまいますが、キシリウムエリートとキシリウムプロは明確に乗り味に違いがあります。
乗り味の違いという感覚的な話もそうですし、確か数字上でも剛性が違う結果があった気がしますが、アルミスポークに意味があるからわざわざ違うホイールとして製品化しているのでしょう。
Mavic【マビック】Ksyrium Elite UST Clincher Tubeless Road Wheelset
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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