以前書いたロードバイクの軽量化についての記事で、サドルやシートポストの軽量化はダンシング時にわかる可能性があるが、ハンドルやステムの軽量化では違いはわかりづらい、みたいに書きました。
これについて、【ダンシングではサドルと同じようにハンドルも振るのだから、サドルやシートポストの軽量化は体感できるのに、ハンドルやステムの軽量化が体感できないというのは理屈的におかしいのでは?】という趣旨のコメントをいただきました。
これについてお答えいたします。
理屈的なことではなく、あくまでも体感した話です
正直なところでいうと、あくまでも体感上の話なので、理屈的なことはよくわかりません。
自分の経験では、ハンドルやステムを軽量化しても、走りが軽くなったと体感したことはありません。
これはシッティングでもダンシングでもです。
サドルやシートポストの軽量化ですが、シッティングで乗っている分には走りが軽くなったという感触は全くありません。
ダンシングしたときに、バイクの振りが軽くなったような感触は受けました。
これらは体感上の話なので、もしかしたら超軽量のハンドルなどを試せばダンシングで違いを感じるのかもしれませんし、やっぱり変わらないのかもしれません。
これについては正直なところわからないです。
強いて理屈付けするならば
合っているのか間違っているのかは別として、強いて理屈付けしてみます。
ダンシングでは、ハンドルについては手で持っていますが、サドルについてはお尻が離れているので接触していません。
なのでサドルは直接的な力で動かすのではなく、どちらかというと【動かされる】に近い状態にあります。
そのため、直接持っているハンドルよりも重さを感じやすいだけなのではないかと推測します。
また、サドルはロードバイクで最も高い位置にあることが関係しているのかもしれません。
どっちにしても結局は、乗り手が体感できるかどうかの話であって、個人的には理屈的なものはどうでもいいような気がします。
私の周りでも【ハンドルの軽量化で走りが変わった】という人は正直いません。
握りやすさとかの話になっても、ハンドルが軽量であることでメリットを感じている人に出会ったことがないので、自分の経験+周囲の意見として【ハンドルやステムの軽量化で、走りとして軽くなるという感じを持つ人はいないだろう】という意味で書いています。
サドルについても、軽量なサドルを付けることで【ダンシングの振りが軽くなった気がする】という意見も聞きますし、【うーーーん・・・変わんない気がする】と言う知人もいます。
どっちが正しいかではなくて、結局は乗り手が感じるフィーリングの話です。
その中で、明らかに少数派の意見ではないものを挙げて書いているつもりです。
なので軽量化しても違いが分かんない人もいます。
私の知人でも、ジャイアントの完成車付属ホイールから、WH-9000-C24-CL(デュラエース)に変えても違いが分かんないというツワモノもいます。
ですが、ほとんどの人は完成車付属の激重ホイールからデュラC24に変えたらわかると思いますので、この知人の意見は【超少数派(レアキャラ)】だと私の中で判断しています。
このブログでもいろんなパーツのことを取り上げているつもりですが、明らかな違いが分かるものもあれば、そうでないパーツもあります。
違いが分かりづらいパーツについては、なるべく【違いは体感しにくい】などと書いているつもりです。
そういうパーツでも違いを感じ取れてしまうほどの敏感な人もいますし、上に書いた知人のように激重ホイールからデュラC24に変えてもわかんないという人もいます。
要は感じ取れるかどうかは感性の問題でもあるので、そこを定量化できるわけではないということもわかった上で読んでいただけると幸いです。
よく、【これに変えたらどれくらい違いますか?】という質問を頂くのですが、究極の答えとしては【それはあなたが感じ取れるかどうかの話なのであなた次第】となります。
でもそれでは不親切すぎるので、【一般的にはこう感じる人が多いと思いますよ】と書いています。
味覚でも、わずかな違いを感じ取れるほどの舌をお持ちの人もいれば、とりあえず食べられれば味は二の次だからわからん、と言う人もいるでしょう。
これらはどっちも極端な意見です。
極端な意見に走ると不親切だと思うので、私の経験を知人の意見と合わせてなるべく極端な意見になりすぎないように考慮していることも併せて書いておきます。
例えばですが、完成車付属の激重ホイールから、ボーラウルトラ35に変えた場合、100人中99人くらいは違いを体感できると思うのですが、上に書いたような知人だともしかしたら違いが分かんないかもしれません。
Campagnolo – Bora Ultra (ボーラウルトラ) 35 クリンチャーロードホイールセット
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
ハンドルやステムの軽量化はあまり体感できることはないかもしれませんが、一応は影響があると思います。
もっとも感じやすい条件としては、ハンドルやステムより下にあるフレームなどがかなり軽量化されたものの場合です。
(ヒルクライムセッティングのが感じやすいかも?)
これは単純に重心の位置をどこにもって来ているかって話なんですけどね。
2台用意して乗り比べたら違いがわかるかも? くらいのレベルのような気もすますが(笑)
無理に体感したい場合は、逆にいまのマシンのハンドルとステムに、鉛をバーテープのように巻いて2キロ以上、重くしてダンシングしてみるとか。
そうしたらあからさまに重心がズレた感じをうけて乗りにくくなったと感じることができるようになると思うんだけどなぁ。
比較的、重たい? フレームとかだったら、対比で重心がズレにくいと思うので、ハンドルやステムを軽量化しても恩恵がないように感じるとは思います。
ハンドルやステムまわりの軽量化は、走りが軽くなるというより、安定性がましていつもより踏めたり、コーナーを攻められるというメリットの方向性だと思います。
高い位置にあるものの軽量化は、重心を下げ、安定性を高める! みたいな理屈ですね。
アップグレードするのに後回しになるパーツだとは思いますが、安定性の恩恵は安全へも繋がるのではないでしょうか?
走りの軽さとは求めるモノが変わってしまいますが、重心を意識するのは、そこそこ重要なことなのではないか、と考えますが、いかがでしょうか?
コメントいただきありがとうございます。
一応、軽量なハンドルやステムにも効果はあると思っていますが、今回の件はあくまでも【軽量化による、走りの軽さ】がテーマなので、ほとんど感じないでしょうと書いたまでです。
>無理に体感したい場合は、逆にいまのマシンのハンドルとステムに、鉛をバーテープのように巻いて2キロ以上、重くしてダンシングしてみるとか。
これは確実に変化を感じるレベルだと思いますが、文中にも書いたように【極端な意見】に該当すると思います。
現実的に2キロ以上の差が出るハンドルなんてありませんし。
ちなみにですが、私は軽量なステムに変えたところ、どういうわけかハンドル回りの剛性が明らかに上がりました。
ダンシングしたときの感触がまるで違います。
完成車付属のステムが剛性不足だとは感じていませんでしたが、ステムを変えて初めて【剛性不足だったんだ】と実感した次第です。
重心については非常に重要な概念だと思います。
お返事ありがとうございます。
軽量化が体感できるパーツの話だと認識していたんですが、【軽量化による走りの軽さ】を体感できるパーツの話だったんですね。
【走りの軽さ】ではなく【変化による体感】の話だと勘違いしてました。
それでハンドル周りは体感しづらいような内容だと感じたもので、その影響を体感しやすいように、ワザとあり得ない数値で実験したら、変化が如実に現れて面白くなるかもと書いてみた次第です。
前のコメントの人も【全体的な体感】だと思って書いたんでしょうね。
でも【走りの軽さ】がテーマだったら、おっしやる通りです!
変わるのは乗り味ですからね。
テーマとは違う内容を書いてしまい、ご迷惑をおかけしました。
すみませんでした。
コメント頂き、ありがとうございます。
私のほうも説明不足で大変失礼いたしました。
確かに、最初のコメントの方も私の意図する部分とは違うことで書いていたのかもしれません。
このコメントの方にはメール差し上げて、私の感じた疑問などをぶつけてみたのですが、数日経っても返事いただけないようなので、ちょっとわかりませんが。
確かに、激重ハンドルというのがどれくらい変化をもたらすのか、私も興味があります。
是非やってみてください(笑)