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シマノのニューホイールRS700-C30。果たしてライバルはゾンダとかレーシング3なのか?

2018モデル
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シマノの今期登場したニューホイール、WH-RS700-C30
正直なところまだ実物は見ていません。
乗っている人にも出会ったことがありません(当たり前か・・・)。



で、このRS700というホイールは、他社のホイールだとどれくらいの位置に相当するのか、スペック上だけで比較してみました。

WH-RS700-C30のスペック

スペックはこんな感じです。

リム素材 アルミ+カーボンラミネート
リム幅 15㎜(ナローリム)
リムハイト F24mm,R28mm
対応タイヤ クリンチャー、チューブレス
スポーク数 F16、R21(オプトバル)
対応スピード 8-11s
重量 F 625g、R 943g

ペア1568g

シマノホイールは今期、ラインアップの大きな変化がありました。
今まではデュラエースに次ぐセカンドグレードとしてRS81シリーズがあり、その下にアルテグラという名前を持ったWH-6800がありました。

 

それがRS81シリーズが廃止になり、代わりにセカンドグレードとして登場したのがRS700。
アルテグラの名前が廃止になりほぼ同じスペックで登場したのがWH-RS500。

 

RS81シリーズはデュラエースと同じリムとスポークを使い、ハブだけアルテグラグレードにしたというお買い得ホイールだったわけですが、それが廃止になったわけです。

 

代わりに飛び出たRS700ですが、上の表を見ればわかるように、c30と言いながらもリムハイトはF24mm、R28mmです。
今期のシマノホイールは、デュラエースのC40クリンチャーもリムハイトは35mm(つまりは9000c35と同じ)、60クリンチャーもリムハイトは50mm(つまりは9000c50と同じ)というワケがわからない状態になっています。

ゾンダ、レーシング3、キシリウムエリートと比較してみる

RS700を見たときに、リムハイト、重量から見ると、似たようなグレードとして存在するのは、以下のホイールなんじゃないかと思ったわけです。
・カンパニョーロ ゾンダC17
・フルクラム レーシング3
・マヴィック キシリウムエリート

なのでスペック上だけで、この4つのホイールを比較してみましょう。

RS700 ゾンダ レーシング3 キシリウム

エリート

F重量 625g  ?  670g 680g
R重量 943g  ?  885g 870g
ペア

重量

1568g 1596g 1550g 1550g
リムタイプ ナロー ワイド ナロー ワイド
リムテープ 不要 不要 不要 不要
リムハイト 24/28 27/30 25/30 24/26
スポーク数 16/21 16/21 16/21 18/20
対応タイヤ CL,TL CL CL CL
定価 83,485 66,000 63,500 105,000
海外通販 4万前後 4万前後 5万5千円程度

※CL=クリンチャー、TL=チューブレス

※レーシング3には2WAY-FITモデルもあり、そちらだとチューブレスにも対応しています。

※キシリウムエリートはこの中では唯一、タイヤ&チューブ付きでの販売なので、必然的にほかよりも高くなります。

※【海外通販】という項目は、海外通販で買った場合のおおよその参考価格です。

※ゾンダC17はフロント、リアの重量は発表されていません。


Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット


Fulcrum – Racing (レーシング) 3 クリンチャーホイールセット


サイクリングエクスプレスでキシリウムエリートを見る

ゾンダC17やレーシング3はWIGGLEで取り扱いがありますが、マヴィックはウイグルでの取り扱いがないため、サイクリングエクスプレスを使うのが安いです。
RS700については、まだ海外通販では見かけません。
勝手な予想ですが、海外通販では6~7万程度と予想します。

比較して思うこと

ゾンダC17については、メーカーは前後重量を別々に発表せず、ペア重量のみです。
まあ、ネット上では実測している方もいるので参考に書きますが、ゾンダはF680g程度、R870g程度です。

 

RS700については、チューブレスリムということで、クリンチャーリムよりも重くなるのが普通です。
もしRS700のクリンチャー版を出した場合、恐らくですが30~40g程度は総重量が軽くなるはずです。

 

その他特記事項があるとすれば、RS700だけはアルミリムにカーボンラミネートを施しているという点です。
あとキシリウムエリートはもうすぐモデルチェンジしてチューブレスホイールになりますが、モデルチェンジ後のキシリウムエリートは1490g、定価は85,000円だそうです。



4つのホイールを比較してみると、どういうわけかRS700だけはフロントがやたらと軽く、同時にリアがかなり重いことがわかります。
シマノはフロントのスポーク数を16本にやたらとこだわっているようですが、スポーク2本+ニップル分が軽くてもそこまで重量差は出ません。
あと、リアがやたらと重い理由がわかりませんが、RS700のリアリムが重いのでしょうか??

 

アルミリムにカーボンラミネートをして軽量化しているのがRS700の特徴ですから、もしかしたらリムはそれなりに軽いものの、ハブが重たい可能性もありますね。

 

この辺は今の段階では推測するしかなさそうです。

 

重量的にはほぼ同じ4つですが、価格帯的にはそれなりにバラツキがあります。
マヴィックの国内定価が高いのは代理店の問題なので置いといて、ゾンダ、レーシング3とRS700の価格差は、恐らくはリムの製造原価かなと思います。
ゾンダとレーシング3はフルアルミリムですが、RS700はアルミリムにカーボンラミネートを施しているからです。

 

参考までにですが、9000デュラのホイールにC24、C35がありました。
これらのホイールでは、フロントリムがC24(21mmハイト)で385g程度、C35(35mmハイト)で430g程度でした。
単純に考えれば、RS700のフロントリム(24㎜ハイト)は400g程度なのかなと推測しますが、どうでしょうかね。

 

ちなみにですが、ゾンダ、レーシング3のフロントリムはだいたい460g程度、キシリウムエリートのフロントリムは410g程度と言われています。

 

ホイールのスペックとしては、RS700の立ち位置というのは、カンパニョーロでいうならばゾンダ相当、フルクラムでいうならばレーシング3相当、マヴィックでいうならばキシリウムエリート相当とみるのがいいかもしれません。

4つの中で一つ選ぶなら

この辺りは見た目の好み、乗り味の好みも入ってくるので何とも言えませんが、今期注目なのは実はマヴィックの新しいチューブレスシステムです。
以前もこの話は書きましたが、マヴィックの新しいチューブレスシステムはチューブレスの弱点であるタイヤの嵌めにくさを解消し、携帯ポンプでも簡単にビートが上がるという点にあります。
今まではコンプレッサーじゃないとなかなかビートが上がらなかったチューブレスタイヤが、一気に広まる可能性もあるということです。

 

それと同時に、キシリウムエリートが激軽になって1500gアンダーになっていることも見逃せません。

 

そしてRS700ですが、恐らくですがリムはそれなりに軽いのだと推測します。
なので、ゼロスタートの軽さなどは結構良さそうな印象です。

 

とは言え、ゾンダやレーシング3といった定番ホイールも安定した実力があり、特にゾンダは独特のスポークパターンG3組で人気が高いのも事実。
たくさんのインプレがあるゾンダやレーシング3にするのか、あえてRS700に挑戦するのか、安定した性能を誇るキシリウムエリートにするのかなど悩みは尽きないですね。

 

なので今年の4~6万前後のホイール選びは、なかなか迷いどころが多いのではないでしょうか?




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