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後輪外せない!チューブ交換できない!不器用な人がパンクからの復旧を5分で完了する手順。

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先日ですが、サイクリング中に、路肩に停まっているロードバイクの女性がいました。
私は普通に通り過ぎたのですが、通り過ぎるときに強烈な違和感を感じまして、なんか気になって戻ったわけです。



話を聞いたところ、後輪がパンクしているとのこと。

後輪外せません・・・

とりあえず、パンクした後のチューブ交換ができないようだということがわかったのですが、実際のところこれを訴える女性ってそれなりに多い気がします。
(女性差別とかではないので、勘違いしないでください)

で、話を聞いていくと、【後輪を外すと、元通りに戻す自信がない】とのこと。
要はチェーンとギアがどう絡み合っていて、どうやって戻したらいいのかが分からないようでした。

チューブ交換はできますか?と聞いたところ、一回だけやったことがあるけど、自信がないと。
とりあえず簡単にレクチャーしながら直してあげました。

その時の状況を踏まえて、後輪の外し方、チューブ交換のやり方を説明しましょう。

手順

バイクはひっくり返して作業

私はパンクしたときは、即座にバイクをひっくり返して作業します。

このときに可能であれば、壁や柵などがある場所で行います。
理由は簡単で、突風や何かの時に倒れてバタン!となることを防ぐためです。
ロードバイクは、右側にギア関係があるため、右側のほうが重いです。
ロードバイクの右側を壁側にすると、万が一倒れても壁に当たる程度で済みます。

後輪を外す

後輪を外すときは、ギアをインナー×トップに入れます。
これの理由ですが、フロントもリアも【小さいギア】に入れることで、チェーンが緩むため後輪の脱着がしやすいというだけです。

ひっくり返した状態で、左右のレバーのうち【小レバー】をカチカチします。

クランクを回して、変速させます。

これでフロントがインナー、リアがトップに入ります。

インナーとかトップとかよくわかんない!という人もいると思いますが、要は【フロントもリアも、半径が小さいギアに入れましょう】というだけです。

そしてブレーキアーチを解放して、ブレーキとホイールの間隔を広げます。

 

ここまできたら、あとはクイックレバーを起こしてホイール外して・・・となるのですが、不器用な人や初心者でありがちな不安点として、【ホイールを戻すときに、チェーンとギアがどうなっていたのかわからない】という問題があります。
スプロケットとチェーンがどうなってセットされていたのかわからなくなって、無事にチューブ交換しても、結局乗れないというケースは時々聞きます。

なので、チェーンとギアがどのような位置関係だったかを、携帯でカシャっと撮影しておけばいいのです。

これ、意外とよく聞きます。
脳内記憶の場合、チューブ交換で悪戦苦闘しているうちに脳内メモリーはリセットされていることが多いので、撮影しておけば安心です。

そうしたらクイックレバーをグイッと起こします。

ここで注意なのですが、リアを外すときは、クイックレバーを起こしたらレバーやナットをクルクル回す必要はありません。
リアはレバーを起こせば、後はホイールを引き抜けば外れます。

ところがフロントはちょっと構造が違うため、フロントはレバーを起こした後に、ナットをクルクル回していかないとホイールが外れません。




チューブを外す

まず、替えチューブ、タイヤレバーと携帯ポンプを用意します。


タイヤのどちらかサイドにタイヤレバーを入れて、タイヤを外します。
まずバルブから一番遠い位置にタイヤレバーをグイッと入れて、レバーをスポークに引っ掛けます。
このときに、引っ掛けやすい位置のスポークに合わせてタイヤレバーを入れてください。

最初のタイヤレバーから10センチくらい離れたところにもう一本タイヤレバーを入れて、グイッとすれば一部分だけタイヤが外れます。

これの繰り返しでタイヤ全周に渡って外していきます。

タイヤが全周に渡って外れたら、チューブを引っ張り出します。

このとき、パンクしたチューブは再利用しませんから、固着していてもグッと引っ張っていいです。

最終的には、タイヤの片側が外れた状態になります。

チューブを入れる

まず、チューブを携帯ポンプで軽く膨らまします。

どれくらい膨らますかですが、チューブにシワがない程度でOK。
あとこの期に及んで、携帯ポンプの使い方がわからないという事態がないように、家で練習しておくことは必須です。
あと、空気を入れた後は必ずバルブ先端のネジは締めておいてください

バルブの部分をホイールに入れます。

次に、【タイヤ内】にチューブを全周に渡って入れます。

タイヤ内にチューブが入ったら、チューブを【リム内】に入れていきます。
この時点ではまだタイヤ自体は嵌めなくていいです。
まずはリム内にチューブを全周に渡って入っていることを確認します。

ちなみにリムっていうのはこのことです。

ホイール外周部の金属部分を、リムと言います。

リム内にチューブが入っていることを確認したら、【バルブから一番遠いところ】からタイヤを親指を使ってグイッと入れていきます。

画像では撮影の都合上、片手でやっていますが、両手の親指でグイッと上げていきます

あくまでも最後に入れるのはバルブの部分です。
バルブ以外のところを、親指を使ってタイヤを嵌めていきます。

このときですが、良くベテランの人はクイ、クイっとリズミカルに入れていきますが、自分のペースでゆっくりでも構いません。

最後に、バルブのところが残りました。

ここが硬くて、人力ではタイヤを嵌められないという人が多いです。
特に女性の場合は無理でしょう。

で、絶対にやってはいけないのはタイヤレバーを使うことです
レバーは器用に使えば問題ないのですが、不器用な人ほど中のチューブを痛めて即座にパンクさせます。
なので初心者ほどタイヤレバーを使って嵌めるのはNGです。
まあ、上級者だとレバーを使うよりもコツで嵌めれますので、結局はレバーを使って嵌めること自体がないのですが。

で、硬い部分をどうするかです。
まず、硬い部分を嵌める方向に、片手の親指でグイッと力を入れます。

同時に、バルブから一番遠い側のタイヤを、片手でつまむように揉みます。

そうすると、グイッと力を入れているほうが、ズルっとタイヤが嵌ってくれるのです。

これの原理ですが、リムの構造を再確認しましょう。

リムの内部を見ると、中央部が一番深くなっていて、外側に行くほど浅くなっています。
深いところにタイヤが寄ると、その分タイヤが緩むわけです。
この原理をうまく使えば、どんなタイヤでもレバーは不要です。

で、今まで何人もの不器用な人とか非力な女性にレクチャーしてきましたが、この方法をマスターすれば簡単にタイヤを嵌めれたという人は、私の感覚ですが6割強くらいの人たちです。
残り3割強の人たちは、これでもタイヤが嵌めれません。

そういう人は、こういう道具に頼ったほうが話は早いです。

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これどんなに非力で不器用な人でも、タイヤを嵌めることはできます。
ただし難点としては、デカイです。
これを持ち歩くのが大変ですが、私の知り合いはこれがないとパンク時に復旧できないそうで、ロングライド時には必ず持っているそうです。

これを持つならタイヤレバーでいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、タイヤレバーは【タイヤ内にグイっと差し込む】ことでタイヤを嵌めます。
この紹介したツールは、【タイヤ内には差し込まない】のが利点です。

タイヤ内に差し込むと、チューブを傷つけてパンクさせることがあるため、不器用だと自覚している人ほどレバーは禁止です。

 

最後にここがポイントなのですが、タイヤを全周に渡って嵌めた後、しなければならないことが二つあります。
まず、タイヤとチューブが噛んでいると、空気を入れるとパンクします。
チューブが噛みやすいのはバルブのところなのですが、バルブをタイヤ側に向かって押します。

バルブをつまんで、

タイヤ側に押す。

これを数回行います。
ズボっという感覚があれば問題なくバルブ部分がタイヤ内に入っていますが、押しても凹まないときはバルブ部分がタイヤと噛んでいます。
そのときは何度か押し込んで、ズボッという感覚が出るまでやります。

次にしなければならないことは、タイヤとリムの隙間を見て、チューブが噛んでいないかの確認です。

これを全周に渡って行います。
もし噛んでいるところがあれば、そこを押し込んでキチンとタイヤ内にチューブが嵌るようにします。

これでチューブ交換は完了です。

空気を入れる

携帯ポンプでシコシコするのもいいですけど、女子なら確実に空気を入れることは困難です。
男性でもかなり力を使う作業ですし、こういうときのために飛び道具を持っておくほうがいいです。

※当たり前ですが、空気を入れるときはバルブ先端のネジを緩めてください。

Co2インフレーターとボンベです。

これは非常に楽な道具で、空気圧が8Barまで3秒もあれば上がります。

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私が使っているのはプッシュ式というもので、バルブにCo2インフレーターをセットした後に、押し込むことで空気圧が上がります。
なんですが使いやすいのはバルブ式というタイプ(上のもの)です。
バルブを捻るとCo2が入ります。

このボンベ自体は使い捨てなので、一回使ったら予備のものを買うことです。

ここまで書くと必ず誤解する人がいるのですが、Co2インフレーターだけあれば携帯ポンプ要らないんじゃない?と思う人もいるかもしれません。
これはダメです。

というのも、最初に少しだけチューブを膨らます作業がありますが、これをCo2インフレーターで行うのは難しいからです。
一瞬でパンパンまで行ってしまうので、Co2でちょっとだけ膨らますのは困難です。
不器用だと自覚している人ほど、横着せずに両方持ちましょう。

携帯ポンプで、Co2兼用のものもありますが、このバルブ式のほうが使いやすいので、分けたほうがいいと思います。

ホイールをフレームに戻す

修理完了後にホイールを戻すわけですが、ここまでやってみているうちに、初心者さんだとチェーンとギアがどう重なっていたのかもうわからなくなっていると思います。
なので、最初に撮っておいた画像が役に立つわけです。

きちんと戻したら、クイックを締めます。

この段階で、一度クランクを回してみてきちんと回るかどうか確認します。
この際に変速も確認しておいた方がいいでしょう。

ホイールが真っすぐに入っているか、確認します。

ブレーキアーチを元に戻します。

ここまでやったら、バイクをひっくり返して乗るだけです。
ギアがトップに入っているので、ひっくり返す前にカチカチして軽いギアに戻しておいた方が、乗り始めにフラフラしません。

慣れれば5分で完了します

実際のところ、慣れればパンク発覚から再出発まで5分かからずに行けます。
なのですが、不器用な人とか初心者の場合は、時間はかかってもいいので丁寧にやることが大切です。

あと、どうしても【もう無理!!!】と思ったときは、通りすがりのベテラン風ローディに手を振るなど合図して助けを求めてください。
ほとんどの人は助けてくれると思います。
その時にすでにバイクをひっくり返して手を振っていると、【メカトラブルだな】と即座に判断が付くのですが、ただ単に手を振られると挨拶と勘違いされて終了することもあります。

なのでバイクをひっくり返して悲壮感を漂わせているとか、そういう努力(?)も必要です。

ですが、自力でやれるように努力することはもっと大切です。




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