ここ数年で、ロードバイクにもフックレスリムの流れが僅かながら来ているようですが、今のところロードフックレスリムとなるとジャイアント(CADEX)、ENVE、ZIPPあたりに限られます。
タイヤの適合性については前に書いた通り。

私全然知らなかったのですが、ジャイアントの完成車の中には最初からフックレスリムホイールが付いてくるものもあるんですね。
例:ジャイアント プロペルアドバンスド1DISC
2021 GIANT Bicycles | PROPEL ADVANCED 1 DISCRIDE LIFE. RIDE GIANT. わたしたちGIANTは、魅力的で幅広い製品ラインナップを通じて、世界中の人々を自転車というすばらしい冒険へと駆り立ててまいります。
完成車についてくるホイールは【GIANT SLR 2 42 DISC Hookless Carbon】。
初心者がいきなりフックレスリム&チューブレスって大丈夫ですかね?みたいな質問を頂いてましたので。
一応、インナーチューブの使用も可
ENVEのフックレスリムの場合、適合性が確認されたチューブレスタイヤもしくはチューブレスレディタイヤの場合に限って、インナーチューブも使用可能になっています。

ジャイアントの場合はどうなの?という話になってくるのですが、マニュアルを見るとこう書いてあります。
・また、必要に応じて、GIANT認定タイヤを使用時に限り、GIANT SLR Hookless Wheelsystemにインナーチューブを使用することができます。
https://www.giant.co.jp/pdf_manual/SLR_Hookless_WheelSystems_Manual_JP.pdf
なのでジャイアントの認定タイヤを使っているときはインナーチューブを使用してもいいという話のようです。
CADEXのマニュアルでも同じことが書いてあります。
今のところジャイアントのフックレスリムに対応するタイヤはこれだけになってます。
タイヤ | サイズ |
GIANT GAVIA COURSE 0 (TUBELESS READY) | 25c,28c |
GIANT GAVIA COURSE 1 (TUBELESS READY) | 25c、28c |
GIANT GAVIA FONDO 0 (TUBELESS READY) | 28c、32c |
GIANT GAVIA FONDO 1 (TUBELESS READY) | 28c、32c |
GIANT GAVIA RACE 0 (TUBELESS READY) | 25c、28c |
GIANT GAVIA RACE 1 (TUBELESS READY) | 25c、28c |
GIANT GAVIA AC 0 (TUBELESS READY) | 25c、28c |
GIANT GAVIA AC 1 (TUBELESS READY) | 25c、28c |
CADEX RACE (TUBELESS READY) | 23c、25c、28c |
CADEX CLASSICS (TUBELESS READY) | 25c、28c、32c |
SCHWALBE PRO ONE (TUBELESS EASY) | 25c、28c、30c |
MAXXIS HIGH ROAD (TUBELESS READY) | 25c、28c |
MAXXIS ALL TERRANE (TUBELESS READY) | 33c |
MAXXIS VELOCITA AR (TUBELESS READY | 40c |
これらの場合、一応インナーチューブの使用も可能。
ただまあ、チューブレス前提で作られていて、最大空気圧も低いリムなのでクリンチャー化してつかうのは緊急事態の時だけだと思います。
クリンチャー化して常用するなら、ほかのホイールを検討したほうがいいかもしれません。
初心者にいきなりフックレスリム&チューブレスは向かない?
Giant Bicycles | The world’s leading brand of bicycles and cycling gearジャイアントのオフィシャルサイトでは、ジャイアントの最新バイク、アクセサリー、ニュース、プロモーション、イベント、プロサイクリングチーム、お近くの自転車販売店などをご紹介しています。
正直なところ最初はクリンチャーでいろいろ慣れたほうが・・・と思う面はありますが、最初からカーボンホイール&チューブレスではダメというわけでもないですし、ショップで作業方法をきちんと聞いて練習しておく分にはいいんじゃないですかね。
ただしクリンチャーのほうが作業性という点では圧倒的にラクなことは間違いないです。
最初からチューブラーという人もいますし、ディスクブレーキ車ならブレーキ熱とかも気にする必要が無いですし。
ジャイアントのマニュアルではタイヤレバーを使わないことが推奨されていますが、専用のタイヤインストールツールもある様子。
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正直なところ初心者さんが買う初めてのロードバイクだったらクリンチャーのほうが作業性もいいですし、気も楽だと思いますが、頑張って練習して使うならいいんじゃないですかね。
パンクしたときに不安だというなら、ロードサービス付きの保険にでも入っておけばいいですし。
ジャイアントのフックレスホイールの場合、どちらかというと問題点は適合タイヤが少ないことのほうじゃないかと思います。
実質的にジャイアントのタイヤしか使えないようなもんですが、今後は増えていく可能性もあるのでわかりません。
あとジャイアントは通販禁止なので、タイヤを買うときにはジャイアント取扱店に行くしかないですが、いろんなブランドを置いているショップだとジャイアントタイヤは取り寄せ扱いになるかもしれません。
ジャイアントストアに行けばあるでしょうけど・・・
でもジャイアントのSLR1フックレスホイールって、定価が176,000円(税込)なんですね。
安い。
カーボンフックレスリムで42㎜ハイト、ディスクブレーキ用で1452g、リム内幅19.4㎜だそうですが、ジャイアントのホイールなのでなかなか他ブランドのフレームには合わせづらいところですが、以前のジャイアントホイールのようにデカデカと【GIANT】とは書いていないのでさほど気にならないかもしれません。
なので初心者だからチューブレスに向かないとは思いませんが、覚える作業はクリンチャーよりも多くなるというところですかね。
頑張ってください。
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2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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