自転車ヘルメットは「努力義務化」されますが、
なぜか海外でも話題になる模様。
Japan to make cycle helmets compulsory for all cyclists from next April
ガッツリと「義務化」として報道されてますが、罰則がない義務という話。
ていうか、今さら何を騒ぐのやら笑。
そんなに重大ニュースだと捉える話なのかはかなり疑問。
実際のところ、努力義務なので何も変わりはしないし。
私が思うに、自転車ヘルメットって主に単独落車みたいな転倒事故に備えるものくらいにしか思ってなくて。
一応、こういう実験もあります。
「ヘルメットあり」のHICが300以下だったのに対し、「ヘルメットなし」では、生命に危険を及ぼす 900近くになった。停止時の転倒でも、ヘルメットを着用していないと約3倍もHICが高くなる。
HIC:頭部損傷基準値。衝突や転倒による衝撃が脳に及ぼす影響度を示す目安。
幼児ではHICが570以上の場合、頭蓋骨骨折となる可能性がある。
HICが700~2,500になると死亡する可能性がある。
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車に轢かれてもヘルメットがあれば安心♪なんて考える人がいるのかは謎ですが、ヘルメットは事故を減らす役目ではなくて、事故時の怪我の程度を軽減するもの。
当たり前ですが、こういう事故については、
そもそも、ドライバーがきちんと前方注視してくれ。
こんなもんに備えるためにヘルメットを被るわけではない。
ちょっと前の話なんですが、歩道を歩いていたら前方にいた自転車(高齢者)が何もないところで突如転倒。
微動だにしなくなって、たまたま歩道にいた人で救急車を呼んだのですが、あれは何らかの理由で意識を失ってから倒れたのか、それとも何らかの理由で転倒したはずみで頭を打って意識を失ったのかはわからず。
後者であれば、ヘルメットしていりゃ違うのかもしれません。
そもそもなぜ転倒したのかは不明。
けど、自転車の無謀運転による転倒に備えるためにヘルメットを被るのも違うと思う。
ちょっと前にも書いたけど、
段差におかしな角度で無減速進行すりゃ、転ぶでしょ…
まあ、人間のやることに「絶対」はないので、そういう意味ではミスに備えるためにヘルメットとも考えられる。
必要性は自分で考えて
努力義務なので、ヘルメットの必要性については各自が考えるしかない問題。
ロードバイクに乗るのにヘルメットを被ることは強く推奨しますが、もはや常識化しているので特に言うこともない。
ちなみに以前挙げた判例、歩道通行自転車がノールックで車道にアタックした結果、ロードバイク乗りの方が言語障害や片半身の麻痺になった事故ですが、
加害者側からは、「ノーヘル」が過失だと主張されていますが、理由はよくわかりませんが「ヘルメットを被っていたかどうか明らかではない」としています。
なぜ明らかではないのかよくわかりませんが、ノールックアタックに備えるためにヘルメットを被るわけじゃないので、ノールックアタック自体を何とかしてくれ。
まあ、「人間のやることに完璧なんてない」という見方も出来ますが、この事故については明らかに「防げる事故」。
ヘルメット被れば無敵ではないし、個人的にはヘルメットを激押しする暇があるなら自転車の違反を取り締まってくれと思うのですが、現実問題としてはノールックアタック、信号無視、逆走などによって被害を受けるのは車道を正しく通行している自転車。
そんな無法者のアタックに備えるためにはヘルメット♪ではないはずだけど…
判例見ていると、想定外なトリッキーなプレイをした自転車による被害ってまあまあ見かけるのよね。
こういうのに対して備えるためにヘルメットを被る…のですかね。
想定外の位置からアタックをキメるのは何とかならないのでしょうか?
海外でも日本のヘルメットが話題になるくらい注目案件なのかわかりませんが、海外ではノールックアタックってどれくらいいるのでしょう?
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
職場にロードバイクで自転車通勤していますが
ちょっと大き目な職場ですので、
コンプライアンス的に今後ヘルメットの着用を言い渡される気がしています
年に1度、自転車通勤者に対して講習会を行っている所ですし
(自動車教習所の講師に「自転車は外側線の左を走れ」と言い放たれましたけどね)
(講習会が終わった日に堂々と坂を逆走して降りていく人たちばかりですけどね)
(朝ヘルメットを被って坂を上がって通勤して、帰りにハンドルにヘルメットをぶら下げて坂を降りて帰る人がいる所ですけどね)
まぁ・・・関心が無ければ、そんなもんですよね
コメントありがとうございます。
まあ、コンプライアンスという便利な言葉も、時には考えモノな気がします。
自転車のルールについては、まともに教えることが可能な人材がいないところにも問題がありますよね。