どこかのケミカル屋が、「うちのチェーンオイルを使ってチェーンステイなどに飛び散りが酷いというレビューを書かれた!」と憤慨してますが、
気になるレベルで飛び散るなら、何かしら施工方法に問題がある可能性が高い。
過去の経験と照らし合わせて考えてみようと思う。
チェーンオイルの付けすぎと拭き取り不足
チェーンオイルが気になるレベルで飛び散る場合、「オイル量が多すぎる」か「拭き取り不足」が主の原因。
多すぎても拭き取りが十分なら飛び散るほどでもないけど、スプレータイプを使っている人は付けすぎになりやすいので注意が必要。
付けすぎになりにくいのは、ボトルタイプで1コマずつ一滴垂らして行くのがよい。
スプレータイプの場合もオイラはオイラーに移し変えて使ってます。
注意点は、オイルの中にガスが残っているとオイラのオイラーを下向きにすると急噴射する。
しばらく20分くらい蓋を開けっ放しにしておくか、割りばしみたいなので撹拌するとガスは抜けます。

拭き取り不足については、わりと念入りに拭き取りしてOK。
洗浄成分が残っている
チェーンを洗浄したときの洗浄成分が残っているところにチェーンオイルをつけると、チェーンオイルが分解され飛び散りやすくなるらしい。
これについては使っている洗剤やディグリーザーをよく確認して、水分もしっかり乾かしてからオイルを施工するのがよい。
チェーンオイルをつけてすぐに走り出す
以前某社のスプレータイプを使って、すぐに念入りに拭き取りして即座に走り出したところ、かなりチェーンステイに飛び散りがあった。
これについてはオイルがきちんと皮膜形成してないからなのか、スプレーオイルのガス成分が関係するのかはわからないけど、かなり念入りに拭き取りしていたのに飛び散りが凄まじいことになっていてビックリ。
経験上、前日の夜にオイルをつけて、一晩放置して、朝に拭き取りを念入りにした方が飛び散りがほとんどないし走行フィーリングも良かった。
一晩寝かせたカレーが旨いこととは関係がないはず。
ところで
ところで「うちのチェーンオイルを使ってチェーンステイなどに飛び散りが酷いというレビューを書かれた!」みたいな話を見て思ったんだけど、おそらくは付けすぎ、もしくは拭き取り不足。
けどこの話から言えるのは良くも悪くもいろんなユーザーがいて、大変失礼ながら「何をしでかすかわからない施工技術」の人がいるのよね。
その結果として重大なトラブルに繋がることもあるのだから、チェーンメーカーとしては「グリス抜かないでな」とアナウンスするわけでして。

某所では「完全脱脂の方法」みたいなのを盛んに宣伝していてさほど難しい技術とは思わないけど、それすらきちんとできない人は世の中にいて、その結果としてチェーンメーカーにクレームが来たりするから、「ヌくな!やめろ!」というのは当たり前なのよね。
世の中にはいろんな人がいて、シートポストがずり落ちることに対してデュラグリスを使おうとする人や(以前SNSで見かけた)、軽量化になると信じてタイヤにヘリウムガスを入れようとする人や(以前SNSで見かけた)、カップラーメンを電子レンジでチンして爆発させる人や(知人の女性弁護士ですが…)、ガスコンロを使ってタバコに着火しようとして髪を燃やす人や(友人です)、屁で爆発を起こそうとしてライターに屁を放とうとしたけど、それ以前にケツをヤケドした人(私です)など様々な逸材がウヨウヨしているのだから、メーカーからしたら恐怖だよね…

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
「酷い」と形容されているのであれば、気になるレベルを超えていそうと思ってしまう。
例えば、
数kmでチェーンの鉄粉が飛び散って、赤茶色の点々がチェーンステイに浮いてくるとか…
コメントありがとうございます。
難しいのは「酷い」という表現には個人差が激しくてですね…一般的に気にならないレベルでも発狂する人がいますから。
ヘリウムガスは確かに空気より軽いですが、タイヤに入れる量だと、おそらく1g未満。汗1滴分くらいは軽量化されるかもしれません。
コメントありがとうございます。
要は気のせいレベルなんですよね笑