以前も取り上げたKMC「GO WAX」。
【新商品入荷のお知らせ】
KMC「GO WAX」
水をはじき、粘着性の低いマイクロフィルムをチェーン上に生成することで汚れをとらえにくくなり、チェーンの寿命を延ばす事が出来ます。
お手入れも簡単で、乾いたブラシや布をで汚れを落とすだけです。
※詳細な使用方法はKMC社WEBサイトを確認ください。 pic.twitter.com/YdFFaaXpBd— 東京サンエス / TOKYO SAN-ESU (@Tokyosanesu) April 7, 2025
チェーンを知り尽くしたチェーンメーカーが開発したチェーンワックスということで期待されてますが、チェーンワックスの普及によりチェーンルブが淘汰される…ということにはならないと思う(一部ではチェーンルブが淘汰されるかのような話をする人もいますが、誇張しすぎかと)。
ワックスの場合、施工前のチェーン洗浄など下処理(しもの処理ではない)に手間がかかるという点については、KMCは最初からチェーンワックスを施工したチェーンを販売することで解決しようとしてますが、今のところ他のチェーンメーカーは追従する雰囲気ではない。
シマノが同様のチェーンを販売しだしたら一気にチェーンワックスが普及する可能性はありますが、それでもチェーンルブが淘汰されることにはならんでしょうね。
チェーンルブって継ぎ足しして走る場合、とりあえずつけた直後に走っても効果を発揮しますが(多少時間を置いたほうがいいのは言うまでもない)、チェーンワックスはきちんと乾燥させないと意味がないし、潤滑を目的とした両者でも特性が違う。
チェーンルブのフィーリングを好む人も多いので、好みという点でもチェーンルブが淘汰されることにはならないと思いますが、
そもそもなぜ、チェーンワックスは「汚れにくい」か?
ちょっと前に書いた記事とも関係しますが、チェーンワックスの利点は結局汚れにくさにあると思うのよね。
デメリットは施工前の下処理(しもの処理ではない)が面倒だという点にあるのは言うまでもなく、SILCAは新品チェーンを脱脂せずにワックス施工する独自のシステムを開発しましたが、

これは裏を返せば、下処理(しもの処理ではない)の手間を無くすことでチェーンワックスの普及を図ろうとしたとも言える。
日本では完全脱脂がどうのこうのうるさい人もいて、SNSで迂闊に話題にすると営業活動に遇う可能性すらありますが、結局のところ、チェーンワックスorチェーンルブについては考え方と好みの問題なのよね。
まあ、KMC「GO WAX」についてはお値段が凄まじいことになっている点からも、普及するのか疑問がありますが…

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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