変速は誰がするのか？

こちらの件。

読者様からこちらについてご意見を頂いたのですが、もし、お求めやすい価格でロードバイクを購入するなら、カーボン、12速、油圧、電動以外で選ぶのもありだと思います。…— GOTAL-TOKYO (@gotal_tokyo) August 20,...

読者様からも質問を頂いてますが、正直なところこの人がこれを力説する真意はさっぱりわかりません。

ロードバイクの変速はディレーラーが行うわけではありません。ディレーラーは日本語にすると脱線機。わざとチェーン落ちさせる機械。スプロケットが落ちたチェーンを拾い上げ変速するのです。リアのスプロケットをよく見てみましょう。切り欠きの様な溝があるはずです（シフトポイント）。この部分でチ…

— GOTAL-TOKYO (@gotal_tokyo) August 26, 2025

スプロケットの溝が変速性能に大きく関わるのはいうまでもないのですが、ディレーラーがチェーンを移動させなければ溝があっても変速しないのは言うまでもない。
なので「ロードバイクの変速はディレーラーが行うわけではない」と力説したところで、ディレーラーがなくスプロケットに溝があっても変速しないのは明らかとしか。

鶏が先か？卵が先か？みたいなトンチ合戦でもしたいのですかね。
要はこれを力説することに何の意味もない。

ただまあ、こちらの方は話をすり替えて展開するのがお決まりパターンなのと極端な話をするのがお好きなようですし、何らかの意図があって力説している可能性はありそうですね。

普通に考えると、変速に必要なのは下記４つなのは言うまでもない。

・シフター(司令塔)
・チェーン
・ディレーラー
・スプロケット

変速は誰がするか？と聞かれたら、これら４つ全ての共同作業としか言いようがないのですが、相性が悪いシフター、チェーン、ディレーラー、スプロケットがあると変速性能は落ちる。
なので共同作業としか言いようがないのですが、シフターとディレーラーの仲が悪いとチグハグな動きになるし、ディレーラーとスプロケットの仲が悪いとチグハグになるのよね。

例えばシフターが「私」、ディレーラーが「横山氏」であれば私の司令通りに横山氏が動くわけもないのだから、いくらスプロケットに溝(変速ポイント)があっても思い通りの変速は期待できない。
むしろ司令塔を無視して勝手に動く可能性すらあるのでして。
それを紐で制御しようとしてますが…

変速はシフター、ディレーラー、チェーン、スプロケットの共同作業としか言いようがないのですが、彼が「ディレーラーが変速させるのではない！スプロケットが変速させるのだ！」と力説する真意はわかりません。
なお、四者に互換性があるという前提において体感上の変速性能に影響を及ぼす順位は、シフター、スプロケット、チェーン、ディレーラーの順じゃないかと思う。
シフターが変速性能に大要素になるというよりは、シフターのグレードが上がるとシフト操作のフィーリングが変わるだけなんですが。

ところで、機械式変速とDi2を比較したときに、最も変わるのはメンテナンスの頻度なのよ。
チェーンとスプロケットが消耗品なのは両者共通ですが、Di2はきちんと調整していれば変速がズレない。
機械式変速はワイヤーが伸びる上、ワイヤー自体の交換を要する。

故障したときに費用がかさむ可能性が高いのはDi2だし、初期導入費用もDi2のほうが高い。
メンテナンスに要するコストと手間は機械式変速のほうが掛かる。

「変速操作がラクになる」というのとメンテナンス頻度が下がることがDi2のメリットで、さらにいえば最近のフレームの中にはそもそも機械式では組めない場合もありますが、変速スピードを求めてDi2にするわけではないと思うのよね。

相変わらずおかしな論点だなあと感じてしまいますが…鶏が卵を産むのか？卵が鶏を産み出すのか？みたいな論点にこだわる理由はなんなのだろう？

まあ、結論からいうと自分が好きなものを使えばよい。
ごちゃごちゃ言ったところでこれは変わらない。

ちなみに、機械式変速でこのように高速シフトは不可能だと思いますが、