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ラテックスチューブにシーラントを入れると、エア抜け対策になるか?

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読者様から「ラテックスチューブのエア抜けの早さは、シーラントを入れると緩和される」とご意見を頂きました。

 

これについてですが、確かにラテックスチューブにシーラントを入れるとエア抜けが多少緩和されるようです。

 

しかし。

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ラテックスチューブのエア抜けの早さ

ラテックスチューブのエア抜けの早さはわりと知られていて、24時間で1barとか言われる。
実際のところ、3日も放置すればペコペコで乗れないレベルになりますが、ラテックスチューブのエア抜けの早さはいくつか説がある。

 

①ラテックスチューブの分子レベルの微細なホールからエア抜けする
②ラテックスチューブは気体親和性が高く、チューブ内の空気がラテックスに溶け込み、それが飽和状態になるとチューブ外に排出される。

 

②の状態を説明するのに、スポンジや雑巾が挙げられる。
スポンジや雑巾は多少の水分なら吸収しておしまいだけど、スポンジや雑巾の吸収キャパシティを越えたらポタポタ垂れ流すことになる。
チューブのエア抜け理論も同様で、気体がチューブゴムに融解し、ゴムのキャパシティを越えた分はチューブ外に排出される。
そうするとチューブ内の空気圧が下がることになる。

 

どのみちラテックスチューブについては、エア抜けは早い。
ちなみに最近流行りのTPUチューブについては、エア抜けはブチルチューブ並みと言われている。

 

チューブが薄ければ薄いほどエア抜けしやすいと言われますが、「スポンジ理論」でいうならスポンジが薄ければ薄いほど水分保持できる容量が小さいので、同じような理解なのかも。

シーラントはラテックスチューブに有効か?

ではラテックスチューブにシーラントを入れた時に「エア抜けスピードが緩和される理屈」は何なのか?
ラテックスチューブ内部の表面に膜を張るからゴムへの気体吸収を阻害するのか、微細なホールを埋めるからなのかは知りません。
けど確かに、エア抜けスピードが緩和されることには違いないらしい。

 

けど、エア抜けスピードの緩和目的でシーラントを入れることのメリットデメリットを考えたときに、どうなんだろう?
パンクしたら、タイヤ内部がシーラントまみれになる可能性があるし、エア抜け対策として外周部の重量を増すのも疑問。

 

ラテックスチューブって、所詮はワンデイライドを目的としているんだと思ってまして、翌日乗るには空気を継ぎ足すことを前提にしていると思うのよね。
何日も空気を継ぎ足すことなく乗るような用途には向かない。

 

なのでメリットデメリットを比較したときに、ラテックスチューブにシーラントを入れることはデメリットのほうが大きい気がするんだけど、メリットのほうが大きいと思う人はシーラントを注入すればいいのではないでしょうか?

 

個人的にはパンクしたときに白濁液まみれになるほうがデメリットとして大きい気がするし、誤発射しておかしなところに撒き散らした後に処理に難儀した経験を持つ男子はわりといるような…
どちらも固まるから厄介なのよね。

 

ちなみに肉薄の超軽量TPUチューブにシーラントを入れる人もいるらしいけど、それをするならノーマルTPUチューブにする方がいいような気がする。

 

ヴィットリアのシーラントの説明書を見ていたのですが、

チューブレスタイヤ、もしくはインナーチューブ(ブチル・ラテックス)の中に使用できます

警告:本品はチューブレスおよびチューブレスレディタイヤ用シーラントです。他の用途には使用しないでください。

https://www.vittoriajapan.co.jp/cms/wp-content/uploads/2021/03/44cab5670a970e7b590bbe9bac32bea41.pdf

どうもこの書き方は矛盾しているような…
結局どっちなのかはわからない。


コメント

  1. 通りすがりのチタンスキー より:

    昔使ったチューブラータイヤ(ミシュランだったかな?)がラテックスチューブで、乗り心地は良かったんですが空気が抜けやすかったのでシーラント入れて使ってました。
    ブチルとまではいかなかったですけど、そこそこ空気が抜けなくなってましたね。

    • roadbikenavi roadbikenavi より:

      コメントありがとうございます。

      確かに、チューブラーではシーラント入れる人がいましたね。

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