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ロードバイクのチェーンを交換。新品チェーンについているベトベトオイルは洗浄していいもの?

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ロードバイクのチェーンを新品に交換しました。
今回はアルテグラのチェーンにしたのですが、本題はそこではなくて。

 

まあ、とりあえずはチェーンを交換した話から。



チェーン交換

チェーン交換で選んだのはアルテグラグレードです。

なぜアルテグラグレードにしたかというと、あまり理由があるわけでもありません。
というのも、10速チェーンだとデュラチェーンは明確に優位性を感じたのですが、11速チェーンだと正直デュラエースから105まで大きな差ではないような気がします。
なので今回は、真ん中を取った、というだけの話です。

 

用意するものは、チェーン、チェーン切り、手袋、新聞紙など。

このチェーン切り、簡易型のわりにはまあまあいいです。
使い方としては、このようにチェーンを置く場所があるので、

チェーンをセットして、

クルクル回せばピンが抜けます。

今回、正直なところ凄くチェーンが伸びていたというほどでもないのですが、

たぶん無理すればもうちょっと使えるでしょうけど、それ以上にちょっとやりたいことがありまして、古いチェーンを分解して、オイルについていろいろ考察したいと思ってまして。
なので古いチェーン欲しさに新品チェーンにするという、やや意味不明な状態です。

 

新品チェーンについているベトベトオイルは洗浄して使う?

新品チェーンを触るとわかりますが、粘度が高めのベトベト系オイル、というかグリス?みたいなのが付いています。
このベトベト系オイルは走行抵抗になると考え、洗浄して違うオイルを付けてから使う人もいます。

 

このベトベト系オイルですが、メーカーの指定としては【そのまま使ってください】が正解です。
これを最初に洗浄してしまうと、チェーンの耐久性が落ちるというのが、シマノの公式見解になっています。

 

コレの理由ですが、二つあります。

 

1、新品チェーンには微細な金属のバリがあるから

新品チェーンですが、表面についてきちんと加工していても、実際には超微細な金属のバリみたいなのがどうしても残ってしまうそうです。
ベトベト系の粘度が高いオイルが付いている理由は、こういうバリによる磨耗を防ぐ効果があるそうです。

 

要は、微細なバリといっても、走行してチェーンが回転すれば、その摩擦でバリが無くなっていきます。
しかしその微細なバリによる磨耗でチェーンの耐久性が落ちるので、初期状態では粘度が高いオイルを付けて、バリによる金属への攻撃性を緩和しているという話です。

 

微細なバリらしいので、チェーンを使い始めて数百キロで磨耗でなくなるようなレベルだと思いますが、当初付いているオイルをそのまま使ってほしいというのはそういう理由だそうです。

 

2、脱脂しすぎて、しかもちゃんと注油できないヤツが多いから

現行のシマノのチェーンですが、中性洗剤での洗浄を推奨されています。
強力なパーツクリーナーなどは使わないでね!というのがシマノの公式見解。

 

でコレの理由を勘違いしている人が多いのですが、パーツクリーナーなどを使うことで、シルテック加工が剥がれると思っている人もいます。
シルテック加工は酸やアルカリに非常に強いので、パーツクリーナー程度でコーティングが剥がれるわけではありません。

 

なぜシマノがこういうアナウンスをしているかというと、要はチェーン内部のローラー部にあるグリスまで溶かしてしまい、さらにチェーン表面から注油した程度では中まで浸透しづらいため、結果的にチェーン内部がオイル切れに近い状態で乗っている人が多いからだそうです。

 

また、ディグリーザーやパーツクリーナーを水などで落とさずに注油した結果、チェーンに残っていたディグリーザーやパーツクリーナーで新しいオイルが分解されて、結果的にオイル切れになっている人もいるからだそうです。

 

そういうわけで、シマノの公式見解では、【新品チェーンのベトベトオイルはそのまま使え】が正解です。
これ、洗浄することを推奨しているサイトもなぜか多いんですが。

自己責任で洗浄するのはどうぞご勝手に

新品チェーンのベトベトオイルだと抵抗が大きすぎるという理由で、バッチリ洗浄してからお気に入りのオイルを付ける人もいます。
それはその方の考え方次第なので自己責任でするのはどうぞご自由にということです。

 

ただし、これをやる場合には気をつけてほしいのは、
・パーツクリーナーやディグリーザーなど、洗浄剤成分はきっちり流しておく
・チェーンの注油は、内部に浸透するように、注油して一晩くらい放置してから拭く

 

これが鉄則です。

 

ちなみに古いチェーンについてですが、効果的な注油について研究するために、分解しておもちゃにします。
あとしっかり洗浄して注油する過程で、ちゃんと内部までオイルが浸透しているかの実験なども行います。




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