マヴィックのFTS-Lラチェットのメンテナンス編。
とりあえず、マヴィックが説明書に書いているように、リップシールに純正オイルを塗り、フリーボディ内部の目盛4つ分までオイルを注いでみました。
(マニュアルでは3つ分までですが)
マニュアル通りだと、ラチェット音はそこそこ残ります。
日曜日の夜にオイルアップして月曜日に100キロくらい走ってきてのですが、走行中にはラチェット音はほぼ聞こえません。
意識的に耳を傾けないと分からないレベル。
本来であればこの100キロを走った後にチェーンの洗浄とラチェットのメンテナンスをする予定だったので、今後はRESPOのチタンオイルでフリーボディのメンテナンスをしてみました。
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RESPOでのラチェット音
まあ、フリーボディのメンテナンスをした翌日に、また同じことをしたのは初めてですw
どうせチェーンとスプロケなどを洗浄するので、面倒だという感覚もないですが。
マヴィック純正オイルで規定通りにオイルアップして、100キロ走行して開けた感じ。
100キロ走るとホイールってどんだけ回転したのかわかりませんが、こんな感じ。
前回同様、リップシールも外してディグリーザーで脱脂。
今回使うのはRESPOのチタンオイル。
いや理由は不明なんですが、アマゾンでも楽天でもコイツが見つからない・・・
品薄なんですかね?
このオイル、いろいろ使い道があるので、ショップだと置いてあるとは思いますが。
フリーボディの白い部分にオイルを塗り、
内部の目盛4つ分を浸すようなイメージでオイルを注ぎます。
前回マヴィック純正オイルでやったのと同じくらいの量。
昨日やったばかりなので、ほぼ同じくらいの量だという自信がありますw
マヴィック純正オイルと比べると、やや音が大きいくらい?
マヴィック純正フリーボディオイルだとこちら。
ゴムや樹脂に攻撃性が無いオイル限定。
純正オイルの場合
久々にマヴィック純正のフリーボディオイルを使って走りましたが、走っている感じでの差は全く分かりません。
分かる人がいたらむしろ驚き。
ただまあ、前回も紹介したように、
フリーボディ内部の目盛3つ分に注ぐって、少なくね??というのが私の感覚。
今まで、ラチェットの爪にオイルを垂らして、フリーボディ内部の目盛については全体的にオイルを付けてました。
それと比べるとかなりオイル量が減るイメージなので・・・
自分もMAVICユーザーなのですが(キシエリUST)、フリーボディの注油は探り探りやっている感じなので「ラチェットの目盛り3個分」は衝撃的でした。説明書を読んでないのが悪いのですが…
これは恐らくFB内部のラチェットの溝3本分浸るぐらい、ということかと思いますが(普通「目盛り」って言いますかね)、自分は内周全体に指で塗り付ける程度なんで、恐らく全く足りてない感じです。少なすぎても共回りの心配があるのかもしれませんし、思っているよりラチェット音が大きくなってしまっているのかも。今のところ不満を感じているわけではないのですが、次回のメンテで参考にしたいと思います。
ちなみにRESPOのチタンオイルは粘度がかなり低めとのことですが、メンテ間隔は純正オイル使用時より短くなるということなのでしょうか?
内周全体に指で擦る程度の量なら、むしろオイル量は少ないと思います。
このあたりの感覚、人ぞれぞれ違うもんですねw
私は今までむしろ多すぎ、読者様は恐らく少なすぎです。
まあ私が過去にチェーン落ちしたときには、オイル付けすぎ疑惑もあったのですが。
ただこれ、このチェーン落ちしたときにショップの人にRESPOチタンオイルでやってもらったのですが、私としてはその時のオイル量を参考にしてました。
極論すればクランクの供回りが出ない&ラチェット付近にオイルがあるならそれでいいので、いろいろ試したほうがいいかもしれません。
ちなみにマヴィック公式サイトの資料、
フリーホイールボディは、年に 1 – 2 回、またはノイズが発生したら、注油することをお勧めします。
https://tech.mavic.com/tech-mavic/technical_manual/data/docs/products/18_4.pdf
公式アナウンスって1000キロに一回だったように記憶しているので、年に1,2回は少なすぎるような。
ただこのマニュアル、古いホイールにしか付いていないっぽい。
【テクニカルマニュアル 2004】となってますし。
で、比較的新しいマヴィックホイールだと、こんなことが書いてありました。
ホイールコンポーネントへの注油は、Mavic® 正規販売店が行う必要があります。
https://tech.mavic.com/tech-mavic/technical_manual/data/docs/products/18_407.pdf
Ksyrium Pro Carbon UST Discの説明書なので、FTS-Lではなくインスタントドライブ360でしょうけど、最近のマヴィックってセルフメンテよりもショップメンテを推奨中・・・なんですかね?
まあ、皆さん自分でやると思いますがw
ちなみに純正オイルで走ったこの日、ウーバーイーツの自転車(グラベルロード)が歩道にいるのを見たのですが。
数メートル離れているのに、ラチェット音は爆音でした。
カンパ・フルクラム系は爆音になりやすいですし、DTのスターラチェットも爆音傾向。
それに比べると、マヴィックの純正オイル&マニュアル通りでは、走行中はほぼ音が聞こえないレベルです。
シマノハブについては、根本的にフリーボディの分解がNG扱いなので、弄れる要素はありません。
もうちょっとオイル量などは試してみますが、説明書とか公式サイトを見るのって実は大切かも。
どんなものを買っても、説明書とか読まずに使い始めるタイプなので、こういうところって凄くテキトーなんですよw
良くないですね。
ライトとかも説明書を読まずにとりあえず使い始めるタイプなので、
買ってから数ヶ月後に気が付くこともw
まあ、マヴィックホイール&FTS-Lタイプの方は、公式サイトを参考にどうぞ。
ディスクブレーキ用ホイールは全てインスタントドライブ360になっているので、関係ありません。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
「内周全体に塗り付け」の者です。
1000kmのタイミングには少し早かったのですが、MAVICの説明書にしたがってメンテしてみました。実際にやってみると「溝3本埋まるぐらい」のさじ加減が難しく、気持ち多めになった気はしますが、結果としては「やっぱり今までは少し足りてなかったかもしれない」という印象です。
これまでは「走行中は自分にラチェット音が聞こえない」という状態で良しとしていて、スタンドに乗せて回したときの音はあまり気にしていなかったのですが、今回のメンテではこの状態でのラチェット音が以前のメンテ直後よりわずかながら小さくなり、その分走行時の「聞こえなさ加減」も若干増したように感じました。計器で測定しているわけではなくあくまで感覚的なものですし、あまり劇的に変わった感じではないのですが、やっぱりメーカーの説明書はまあまあ侮れないという結論です(当たり前か)。自分比でオイル量が増えたので、共周りのチェックは気を付けてやっておかないといけませんが、当面はこの方法でメンテしていこうかなと思っています。
一連の記事、大変参考になりました。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
フリーボディのオイル量、結局のところどれくらいがベストなのかは難しいところですが、ちゃんと探せばマニュアルが存在する、ということですね。
私の場合は逆で付け過ぎでした。
クランクの共回りについては毎回簡単にチェックしておいて損はないと思います。
あのときの恐怖というか、「なぜ今チェーン落ち??」という感じでしたし・・・