ずいぶん前に、多摩湖サイクリングロードはロードバイクがかっ飛ばすような場所ではないという趣旨の記事を書いています。
私が多摩湖を走ったのはたぶん10年くらい前。
このように、右側の歩道風になっているところが多摩湖サイクリングロードです。
多摩湖に至るまでの直線部分は単なる生活道路としか思えませんし、多摩湖周回部は狭い上にブラインドコーナーが多く、とてもロードバイクが走るような場所ではないと感じ二度と行かないと思います。
ここに行った理由は、確かクロスバイクを買ってすぐの頃、サイクリングコースの紹介本に載っていたからとかそんな理由だったような。
サイクリングロードで【遅せーよ】と文句を言われる
読者様からコメントを頂いていたのですが、ちょっと気になる点。
ある程度走っている方は、あの走行環境レベルは何とも思わないものなんだなーと思っていました。
「平日とかで人が少ないときであればまだいいか」なるほどですね!
確かにそれはあるかも知れませんね❗
行ったのは日曜日の昼でしたが、ロードバイクは確かにガンガン飛ばす感じの人がほとんどでした。
場所はわかりませんが何かの書き込みに「追い抜きざまに『遅せぇよ!』と言われた」というものがあったので「そんなこと言われたらもう怖くて自転車辞めそう」と思いながら「多摩湖周辺みたいなとこ走ってたらそういうケースありそう…」なんて思ってしまいましたよ…。
これ、先行車に遅せーよ!と文句を言っているロードバイクは見たことがあります。
ずいぶん前に境川の混雑した休日だったと思うのですが、境川でも狭い部分で歩行者も多く、いわゆる渋滞に近い状態。
文句言ってたロードバイクは、強引に先行車と歩行者の間をすり抜け、その後もガンガン歩行者の横をかっ飛ばして前に進んでいってましたが。
一応、サイクリングロードは道路交通法上では歩道と車道の区分が無い道路(法2条1項1号)、になることがほとんど。
なので自転車は左側端通行義務があり、歩行者は右側端通行義務がある。
歩道と車道の区別が無い道路になるため、この規定により自転車には歩行者の保護義務がある。
第十八条
2 車両は、前項の規定により歩道と車道の区別のない道路を通行する場合その他の場合において、歩行者の側方を通過するときは、これとの間に安全な間隔を保ち、又は徐行しなければならない。
目安としては歩行者との間に1m以上の側方間隔か、それが困難な場合は徐行、ですかね。
側方間隔に明確な基準があるわけではありませんので、歩行者が子供とかの場合は予想できない行動を取る危険性もあるので相応の注意義務がある。
多摩湖自転車道ってどれくらいの幅があるのかはわかりませんが、歩行者も普通にいるのでロードバイクでまともに走れる場所だとは思わなくて、せいぜいシティサイクルでマッタリ走る場所なんじゃないかと。
ちなみに多摩湖サイクリングロードの横にある車道は市道になっていて、サイクリングロード自体は都道と全く別の道路になっているので、かっ飛ばす自転車は市道のほうを通るのかもしれません。
一部住宅街が近いのでそういうところを注意している分には、車道を通行するのは問題ありません。
けどまあ、サイクリングロードで先行自転車や対向自転車に文句をつけるロードバイクの話はチラホラ耳にします。
個人的感覚では、ほかの自転車が右寄り通行(逆走)や並走など違反行為をしているなら、正当な権利として文句を言うことはやぶさかではないと思いますが、単に遅いというだけで文句を言うロード乗りについては、だったら他を走ればいいのに、と思ってしまう。
けどこういう文句を言う人って、そもそも感覚がおかしいこともある。
先行自転車が、歩行者が多数いるので徐行していたとする。
これは道交法の概念でも当たり前のこと。
けど遅いとか文句を言う人については、【自慢のテクニックで歩行者の間を高速ですり抜けていけるんだから、下手なお前が悪い】という感覚のこともある。
安全側方間隔義務が、なぜかテクニックの話に置き換わるという・・・
それほどのテク肉シャンであれば、なおさらほかの走りやすい道路に行ったほうがいいのでは?と。
いや、自慢のテクニックで高速すり抜けを披露したいのかな。
安全義務という法律上の概念が、テクニック論にすり替えされるという謎状態なんですが、こういう人ってだいたいは結果論者。
要は事故が起きなかったという結果だけしかみないので、事故が起こらなくても危険という状態については一切顧みない。
結果論者の思考って、着けなくても出来たことないから大丈夫だよ!というクズ男と基本的なマインドは変わらないと思う。
車道でも時々ある感覚なんだと思いますが、車が至近距離で追い抜きしていった結果、ロード乗りとしては怖いし危険と感じることってありますよね。
例えばこういうの、
けどドライバーの感覚では、事故が起きていないのに何が問題なの??という結果論しか見ていないこともある。
当たってないよね?
かすってもいないよね??
誰か怪我したの???
何が問題なの??と平気で言ってくるドライバーもいますから。
マインドは、着けなくても出来たことないから大丈夫だよ!というクズ男と変わらない(二度目)。
一番厄介なのは、サイクリングロードでは歩行者との安全側方間隔を取らないけど、車道上で車の幅寄せには激オコするタイプ。
自分がするのは問題ない、自分がされるのはイラっとする。
自分がするのは結果論で事故が起きていないという結果だけに着目するけど、自分がされたときは危険だという行為自体に激怒する。
大変な矛盾だなぁ、と思うのですが・・・
つまりは、俺のオカマを掘るときには着けて欲しいけど、俺がオカマを掘るときは着けません!という精神と変わらない。(三度目)
そういうこともあるので
サイクリングロードを走ると、無謀なロード乗りの危険走行が目について怖いので、私は行きませんね。
まだ一般の車道のほうがマシかな、とすら思うときもあるので。
どこを走るかを決めるのも自己責任だし自由。
勿論高速道路を走っちゃダメですけど。
けど多摩湖サイクリングロードって、一部サイト等ではむしろ走りやすいコースみたいに紹介されてますよね。
私の感覚が変なのか??と思うのですが、変だということについては特に否定するつもりもありませんw
あそこをロードバイクで走りやすいという人は、安全感覚に鈍感なのかもしれませんが、車がいないというところだけで語っているのかも。
そもそも、【遅せーよ】と言われたところで、あまりイラっとしないかな。
むしろ、
女子に早いね、と言われるほうが精神的なショックは大きい。
ニッポン男児たるもの、速いね!ならいいけど、早いね!はプライドを傷つけるパワーワードと言えるだろう。
けどまあ、道路上での安全確保義務が、テクニック論に置き換えられたり。
危険性回避を結果論で語られたり。
なんか違うんだよなぁと思うのですが、他人の思考を変えることは無理だと思っているので、道路上でのトラブルってどこでも多いんでしょうね。
車の追い抜きについては近いとか怒るくせに、ロードバイクで歩行者の横スレスレをかっ飛ばすロードバイクもいるわけですから。
わざと妨害するような走り方をして文句を言われるというのはしょうがないかもしれないけど、遅いというだけで文句を言う人についてはイマイチ理解しがたい。
けど、早いね!と言われるよりははるかにマシ。(二度目)
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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