前からすごーく不思議に思っていることがありまして。
横断歩道の一時停止率
よく、こんなことを言う人がいます。
ところがジャパンは、一時停止しない車が多い。
日本ではJAFが各都道府県の一時停止率を調査して発表してます。
海外にそういう統計があるのかは知りません。
ただね、「ヨーロッパではほぼ必ず車が一時停止する」という話、ホンマですか?と疑問に思うことも。
おフランス、全然止まらん!と現地在住という方がご報告。
何が真実なんですかね。
「都市部は守らないケースもあるが、国全体としてはほぼ守られている」みたいな意見も見たことがありますが、信頼出来そうなデータを見たことがないから、単なる「感想」なのか、妄想なのかすらわかりませぬ。
オランダは自転車大国だ!とか言われますが、歩行者には優しくないという意見も時々聞く。
まあ、実際のところはよくわかりません。
ちなみに昔、オーストラリアに1ヶ月ちょっといたことがありますが、あまり横断歩道の一時停止率なんて気にしたこともなく、日本と差があるように感じた記憶は全くありません。
単に気にしていなかっただけとも言えますが。
そもそも日本でのJAFの調査結果についても、サンプル数が少なすぎて、実態を表しているとも思えず。
昨年、宮城県の調査結果が飛躍的に向上したと「データ上は」なってました。
けど地元報道はこんなんですよ。
別の見方をする県民もいる。仙台市北地区交通指導隊の高成田哲二隊長(70)は今回の成績に「実感がない」と首をかしげる。
月5回、仙台市中心部の交差点で登下校の小中学生を見守っているが「昨年と比べ停止する車が増えたという印象はない」と高成田さん。「子どもが横断歩道を渡ろうとしても通過する車を見掛ける」と語る。
「止まる」宮城、偶然か必然か 横断歩道の車停止率4位に躍進 | 河北新報オンライン信号機がない横断歩道での車の一時停止状況調査で、宮城県が2020年の全国ワーストから一転、21年は全国4位になった。県警は「汚名返上に向けた取り組み強化が奏功した」と胸を張るが、目に見えて車が止まる…
実感がないと首をかしげる交通指導隊、変わった印象はないと話す一般人。
JAFの調査って1都道府県で100サンプルですが、1日に横断歩道を通過する車両って、普通に考えて万単位は確実ですよね?
どんだけこういう調査に意味があるのか、私には理解不能だし、一喜一憂する話なのかもわからない。
例えばですが、絶対に不可能な想定をします。
全ての横断歩道に調査員を配置し、何日にも渡って調査したとする。
県全体の平均値が停止率50%だったとしても、調査箇所によっては90%くらいのところもあるだろうし、下手すりゃ5%程度の一時停止率だった横断歩道もあるかもしれない。
仮にそういうデータが出たとして、それだけ差が出る要因を探るほうがいい。
何らかの地域差なのか、一時停止しづらい環境因子があるのか、など。
まあ、全横断歩道の調査なんて無理だけどね。
海外でも、現地在住者からみて「全然止まらん」という意見があったとして、その情報自体がどれだけの信憑性があるのかについてもわからないし、「全然」という程度もわからない。
主観なんて人によって違うからね。
個人的に気になるのは、本当に正確な情報というのは、どこにあるのだろうか?ということ。
インターネット上って、ついつい「大げさ」「誇張」する人っているからね。
「例外なく」「世界で日本だけ」「世界のスタンダード」、こんなセリフを安易に使う人っているけど、調べてみると違うんじゃね?と思うことも。
あっ、別に横断歩道で止まらないための言い訳探ししているわけではないですよ。
そんな程度の低い話ではない。
横断歩道を横断する自転車に対して、38条による一時停止義務はないじゃないですか。
記事でも触れているけど、38条の義務はなくても安全運転義務はあるので、私自身は止まります。
記事で述べているのは、単なる法律解釈の話に過ぎないのですが、なぜか「自転車という弱者を保護しない危険ドライバー」扱いされたりする。
ちゃんと読めや。
法律解釈の話と、それ以外を混同する程度の人間性しかないのかな。
以前、やたら噛みついてきた名無しさん(渡部さん、小島さん)がいましたが、
また最近、おかしな奴が登場して、「判例が間違っているから消せ」とご主張されてます。
判例が間違っているとは、一体何様?
何でもそうですが、一つの資料や判例にこだわらず、様々な資料や判例から総合的に判断したほうがいいですね。
それと同時に「世界ガー!」とか言い出す人って、どの程度信憑性があるのか、どの程度信頼出来そうなのかは判断に困る。
自転車の並進についても、「世界の多くでは並進が許可されている」みたいなのを見かけますか、数ヵ国挙げただけで「世界の多く」とか言われても信憑性がないし。
よく言われる「ジュネーブ条約は自転車の並進を原則として許可し、例外として並進禁止にする趣旨」みたいなのも、単なる解釈論としてはどっちにも解釈可能。
しかも自転車の並進を認めるなら、ジュネーブ条約上では「追い付かれた車両の義務」をセットにしないとおかしいのでは?と思うけど、それを主張している人を見たことがない。
何が本当の正確なのかは正直わからないけど、本当に信憑性が高い情報なんてネット上にはないのかもね。笑。
海外では横断歩道でほぼ必ず一時停止する、という話。
どこまでが本当で、どこからが誇張なのかもわからないけど、そもそも「海外」って何ヵ国の話なんだろ。
まあ、海外がどうであろうと、他人がどうであろうと、義務が変わるわけじゃないからね。
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」なんて言葉もあるけど、個人的には仲間入りしたくはないなあ。
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
横断歩道で停止するクルマ、個人的にはこの1年で実感できるレベルで増えたと思っています。発表されている数値は「よくそんな方法で調べていると言えますね」というようなものなので、上がろうが下がろうが何とも思いませんが、あれこれと行われたキャンペーンは意外と効いたのでは、と思います。啓蒙はやっぱり大事ですよ。
車道逆走や並進に対しても何かしらやってくれないですかね。法律的にまずいことを知らせるのはもちろんですが、「あなたは無神経だ」と言われている気にさせるだけでも十分効果がありそうに思いますが。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りデータには何ら意味を感じませんが、取り締まり強化や啓蒙は役に立っていると思います。
自転車については、警察が積極的な取り締まり強化しない限りは変わらないかもしれません。