先日パナレーサーから待望のTPUチューブ「パープルライト」が発表されましたが、

パープルライトにはリムナットがついている。
Panaracer Corporation パナレーサー株式会社自転車用タイヤ・チューブおよびサイクル用品の製造~販売を手がけるPanaracer(パナレーサー)。多彩なラインナップを紹介。
TPUチューブに限らずリムナットがないチューブなんていくらでもあるけど、R Airもそうだけどパナレーサーはリムナット付属を標準にしているように感じる。
最近のは知らないけど、ヴィットリアなんてブチルチューブにはリムナットが付属し、ラテックスチューブにはリムナットが付属しないということすらあるので、メーカーごとに考え方は違う。
ところでパナレーサーにリムナットが付属する理由ですが、走行時にバルブが揺れてカタカタすることを防止する意味もあるだろうけど、メインの理由はたぶん違う。
https://panaracer.com/wp/wp-content/uploads/2024/06/manual_purplelite.pdf
パナレーサーは「リムナットは必ず装着し、指で締める」としてますが、この説明は空気を充填する前の段階で指示してましてね。
なぜこれが必要かというと、
バルブをきちんと引き出さないままだと、リム内側とチューブの間に隙間ができる。
タイヤ内にこの隙間がある状態で空気をシコシコ充填すると、タイヤ内でチューブがイビツに膨らんでパンクするんですよね。
軽量チューブはシビア。
だからパナレーサーの説明書では、きちんとバルブを引き出してから「リムナットで固定し」、それから空気をシコシコ充填するように指示している。
こんな状態のまま空気を入れて爆発させるリスクを減らしたいのよね。
きっちり根元まで引き出してから「リムナットで固定」し、それから空気を充填することを求めている。
きちんと引き出してから固定すりゃ、おかしな空間があるまま空気を充填して爆発することはないので。
きちんと根元まで下げてからシコシコしないと、そりゃ爆発しますよ…
これはロードバイクに限らず、あらゆる分野に共通する注意事項なのかもしれません。
R Airにしても組み付け時に爆発させる人がいますが、タイヤによる甘噛みは論外として、きちんとバルブを引き出してからリムナットで固定しないまま空気を充填することが原因のことも。
なので空気を充填してからリムナットをつけても意味がない。
やらなきゃ意味ないよ。
ちなみにパナレーサーのTPUチューブですが、バルブ先端が金属製になっている点を除けば、他社チューブに比べて品質的に優れているのかは疑問。
たぶんそこは大差ない気がする。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント