固形タイプのホットワックスのみならず、昔から「チェーンワックス」(リキッドタイプ)はいくつかありますが、
「シフトワイヤーにチェーンワックスを使ったら、リアディレーラーの動きが悪くなった!ワックスはダメだ!」
みたいな意見をみまして。
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チェーンワックスの原理とシフトワイヤーに使う妥当性
チェーンワックスにもいろいろあるけど、基本的に共通するのは
「きちんと脱脂してから施工しないと、ワックスが定着しない」
SILCAのホットワックスについては、新品チェーンのグリスを分解して違う成分に置き換えるようなイメージだから「新品チェーンを脱脂せずに施工」となってますが、

それ以外のチェーンワックスについては、脱脂してから使う。
シフトワイヤーにチェーンワックスを使えば、シフトワイヤーを脱脂することは困難なんだからワックスが定着せず、定着しなかったワックスのカスがシフトワイヤー内で詰まって動きを妨げることくらい予想できるわけで、そりゃリアディレーラーの動きが悪くなるのは当たり前でしょと…
本来の目的外に使い、しかもワックスが定着せずカスが出ることが予想される状態に使って「ワックスはダメだ!」と発狂されても、

としか言いようがないんですよね。
チューブレスレディタイヤにはシーラントが必要ですが、同じ白濁液で乾くとパリパリになるからといって「マイシーラント」を注入して
「パンクしたけど塞いでくれなかった!」
と発狂されても、そりゃそうだろとしか言いようがない。
それと同レベルにしか思えないのよね…
思うに
チェーンワックスについては、Zero Friction cyclingでの実験ではなかなか好成績を出してますが、

同じリキッドタイプのチェーンワックスでも、なぜかフィニッシュラインのセラミックワックスはおかしな数字になっている。
この原因はよくわかりませんが、逆にEffetto Mariposa Flowerpower Waxはなかなか好成績だったりする。
全て正しい数字とは思わないので参考程度に捉えるのがよいと思うけど、チェーンでの話をシフトワイヤーに使っても同じ…なわけもないし(原理を理解しているのか?)、いろんな人がいるんだなあとしか思わないけど、おかしな使い方をして「ダメ」と認定して何かいいことがあるのだろうか。
不思議です。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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