こちらの件。

セラミックベアリングの効果は限定的、という点については同意しますしもはや定説ともいえますが、だからと言って「セラミックベアリングは全く効果がない」と捉えるのはさすがに早計。
というのも、カンパニョーロの同じホイールでスチールベアリングのものとCULT(セラミック)のものを比較するとわかりますが、下り坂でベアリングを止めて進行している時などは明らかにフィーリングが違うわけでして。
ロードバイクにおいてフィーリングの違いってまあまあ大きな要素。
つまり効果は限定的な上、費用対効果でいえば必ずしも優れているとは思いませんが、効果を誇張するために無意味な実験を見せつける商法が問題なんだと思う。
JTEKTの鬼ベアリングが発表したBB用のセラミックベアリング。その回転性能はいかに? pic.twitter.com/GWRIXtTjTa
— サイクルスポーツ【公式】 (@cyspo) April 7, 2024
無荷重でギュンギュン回しても、それは違うでしょと。
ちなみにONIベアリングについてはこのような無意味なデモンストレーションではなく、一応はデータを出しているのであって、
290w縛りでヒルクライムして鬼ベアリングが11分20~30秒強、ノーマルベアリングだと11分44~52秒と報告されてます。
11分の走行で約20秒の短縮だと。
このデータのみを取り上げるなら「なるほど」と納得し、11分で20秒短縮したことに対する費用対効果の価値観は人それぞれ違うでしょう。
しかし全く意味がない「無荷重ギュンギュン」を見せつけるデモンストレーションなんかするから、胡散臭さを出してしまう。
ある意味ではスポークの結線もそう。
フィーリングは明らかに変わると感じるサイクリストが普通にいるのであって、そもそも静的負荷を掛ける剛性差検査が結線の評価に適したものなのか?という疑問がある。
「結線したら簡単に○キロアップ!」なんて宣伝をされたら馬鹿馬鹿しいと感じるけど、効果がないわけじゃないのよね。
まあ、結線問題から自爆したブランドもありましたが、


結線が悪いわけではなく、シンプルに田中氏の言動に問題があったわけでして。
例えばなんだけど、チェーンをきちんと洗浄して注油すれば、ペダリングが軽くなることは多くのサイクリストが経験しているところ。
「チェーン洗浄は意味がない」なんて語るサイクリストはいないでしょう。
しかしどこかの人が「チェーン洗浄して注油すれば、簡単に5キロアップ」なんて誇張するから胡散臭さを出すわけで。
しかしどこかの人は、自身がなぜ批判されたか理解してないらしく「グリス抜き反対派」と「グリス抜きすべき派」の対立だと勘違いしているから痛々しい。
問題点は「お前が根拠もなく誇張し過ぎなんだよ」なのに、話をすり替えちゃうからなあ…
なぜ批判されたか理由すらわかってないのは失笑ですが。
話が飛びまくりましたが、セラミックベアリングは全く意味がないと断じるのもちょっと違う。
要は誇張し過ぎるデモンストレーションが問題なのであって、全く効果がないとまでは言えないと思ってますが、
自社の優位性を示すために誇張し過ぎる人たちが問題なんじゃなかろうか?
「簡単に5キロアップ♪」もそうだけど、誇張し過ぎなんだよね。

2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
コメント
自分は安い普通のベアリングをつかっていますが、cultと言う綴りが気になってしまいます
もっと別の名称に出来なかったのでしょうか?
コメントありがとうございます。
うーん、オカルト的ですよね…