もう今年も12月。
2020年一番のニュースと言うと、やはり新型コロナウイルス問題です。
これは自転車界にも大きな影響を与えただけでなく、あらゆる分野に多大な被害をもたらしました。
今年自転車界に起こっていたニュースを振り返っていきます。
Contents
1位 桜を見る会問題とSACRA大戦
国会でも激しく追及された桜を見る会問題ですが、自転車界では1年遅れで問題が勃発しました。
まあ、最初は単に【見る会】止まりだったのが、最終的にはSACRA大戦に発展し、自爆攻撃の結果滅亡するというものでしたが・・・
この件について思うことですが、【言っている事とやっていることが違う】ということは、信用を失う恐れがあるということではないでしょうか?
ライトウェイトを非難する内容をコラムで挙げていましたが、滅亡されたブランドさんも、著書で書いている内容と自社で作るものが明らかに異なるわけで、一貫性があるとは認められない。
エンジニアリングを語るのであれば、比較対照実験は必須。
自爆攻撃については、メーカーとしてのコンプライアンスが問われるものです。
通常、どのメーカーも自社サイト内で顧客情報をネットに上げることはありませんし、ネット上で顧客や同業他社を非難することもあり得ません。
企業倫理として、通常世間に許されたものではないというのが共通認識。
最後のほうでリリースしたカイルイグナイトですが、見たところかなり良さそうなホイールだと思ってました。
読者様情報でも、かなりいいホイールだったそうです。
なぜ自爆攻撃を仕掛けたのかはわかりませんが、一般ユーザーが買いたくないと思わせるだけの破壊力があったというところが問題だろうと思います。
実際、自爆攻撃を見て買い控えしたツイートも見ましたが、買わなくて正解でしたね。
本当に消滅してしまいましたので、補修部品が調達できなくなってしまいましたし。
2位 つくばりんりんロードでの集団落車
筑波りんりんロードで集団落車が起こり、大量の怪我人を出した問題。
これについては車間距離が適切であっても防げなかった説もあるので、道路自体の問題もあると思います。
しかしその上で言いたいのは、走り慣れていないコース&濡れた路面ならは走らないという選択肢もあるということかと。
このあたりが地元の人からもご意見頂いてますが、濡れると滑ることを知っているから、当日は乾くまで待ってから乗ったとのこと。
ちょっとした判断の誤りで、重大事故になる人もいれば、楽しんで帰宅できる人もいるということになります。
3位 キャニオン人気が急上昇中
当サイトで実施したアンケートでは、スペシャライズドが今最も人気を集めているブランドといえます。
2位はピナレロですので、このあたりは鉄板と言っていいでしょう。
しかし3位に急上昇したのが、なんとキャニオン。
ここがポイントです。
キャニオン人気が高まると言うことは、国内ショップは売り上げが下がる可能性も秘めている。
当サイト調べでは、キャニオンは前年15位から3位まで急上昇ですので、ブランド勢力図が大きく変わりつつあるのかもしれません。
その他、ファクターとかチャプター2などの新興ブランド系も上位層に食い込んできているのも注目ポイントです。
4位 妨害運転罪が創設
2020年道路交通法改正で、妨害運転罪が創設されました。
まあ、早速逮捕されたのは自転車だったという残念なオチまでつくのですが・・・
妨害運転罪以外でも、残念な自転車事故だったり、逮捕事例は出ています。
無いわーと思うのは、ママチャリの学生に追い抜かれたロード乗りが追い掛け回した事件ですかね。
いくらなんでも頭がおかしいとしか言いようがなく。
事故事例は当サイトでもかなり取り上げていますが、ふーん程度にみればそれでおしまいですし、中身をしっかり見ていくと意外と勉強になるといいますか。
自分が当事者の気持ちになって、どうしたらその事故に遭わずに済むか、どうしたら避けることが出来るのかを考えるのがいいでしょう。
5位 読者様の尽力で道路が変わる
これは当サイトの読者様からの情報です。
広島市役所前の国道2号線をロードバイクで走っていると、突如として自転車通行禁止の標識が現れて、歩道に行くように促される場所があるそうです。
これについて管轄の警察に、なぜこういう構造なのか?ということを問い合わせした結果、県警内部でも疑問に思っていた人がいたらしく、標識を取り払う方向で進んでいるとのこと。
疑問に思うことをそのままにせず、問い合わせ⇒改良と進んでいるのでいい事例なんじゃないでしょうか。
車道を走っていていきなり自転車通行禁止になるとか、その道路を知らずに走るととんでもない危険な目に遭いかねない。
行政っていきなり文句をつけると、だいたいは話してくれません。
【何でこうなっているのか知りたい】みたいなスタンスだと、実は話が進みやすかったりする。
まあ行政以外に民間企業でも、いきなり喧嘩腰で話をすれば、当然情報は得られなくなる。
何か相手に求めるときは、ファーストコンタクトで喧嘩腰で行かないことが凄く大切。
相手を立てると、普通に情報は出てくるものですが、いきなり脅かすようなことを告げれば当然相手は心を閉ざす。
私がやっている訴訟でも、そうやって情報を引き出してますw
個人的には、ダブル左折レーンについて、何とかして欲しいなと思ったりもします。
私の場合、ダブル左折レーンは原則として直進しないことに決めてます。
というのも、ロードバイクで直進したい場合に、第一通行帯のまま直進しないといけないわけですが、左折レーンがダブル構造では第二左折レーンからの巻き込みを喰らう可能性が出てくる。
基本的に、ダブル左折レーン、トリプル左折レーンがある道路は、交通量が多い。
無理して直進しようとして爆死するくらいなら、とりあえず流れに従って左折してしまったほうがいい。
どこかで渡れるポイントもあるでしょうし。
これを理解して走るのが大切。
6位 人気ホイールブランドはカンパニョーロ!
人気・憧れているフレームブランドのアンケートについて、ホイール編もやって欲しいとのことですので開催してました。
個人的にはこの結果、大変な驚きです。
カンパニョーロとフルクラムの独壇場・・・
3位でマヴィックが追いかけてますが、ホイールというとカンパニョーロと考える人が多いことには驚き。
というのも、もうちょっと票が割れると思ってまして。
カンパがトップ3には入るだろうけど、事実上、独走状態ですからね・・・
コンポメーカーと言うよりも、ホイールメーカーとしての認知度が高いともいえるので、そう考えるとやや切ないところもありますが・・・
7位 国内ショップで偽物販売疑惑
これは読者様情報ですが、マヴィックのコスミックエリート、ヤフオクやアリエクでは大量に偽物が販売されています。
まあ、見ればわかる程度に偽物なんですが、初心者さんだと知らずに買ってしまうかも。
で、国内のショップでも、このカスミックエリートを販売している疑惑があります。
この件、いろいろ詳しく書きたいところなんですが、ちょっとそれはマズイので。
恐らく、99%黒です。
その値段で新品のコスミックエリートという時点で、かなり疑わしい。
シマノの偽クリート問題もありますが、
こっちはシマノさんがもうちょっと詳しく発表して欲しいところです。
画像を見て、エジェクターピンの位置がおかしいという話もあるけど、シマノのカタログだとエジェクターピンの位置がいくつかあったりする。
偽造防止のホログラムでも入れたほうがいいのかもしれませんねw
8位 ひき逃げの報道が相次ぐ
なぜか自転車(ママチャリ)でのひき逃げの報道が多かった年なような気がします。
もし万が一当ててしまった自覚があるなら、即座に停車して救護しましょう。
当たり前の話ですが。
救護義務違反で逮捕されかねませんし。
人の命にも関わりますし。
9位 エロサイト疑惑が勃発
このあたりになるとどうでもいい話になりますが。
この一年間、グーグルからはアダルトサイトだと毎日のように警告されてました。
どの辺がアダルトなんですかね?(怒)
もしかして、エアロについて語るとエロに変わる可能性もあるのではないかと思ったりもしましたが、そこまでAIの精度が低いとは到底思えないですし。
10位 特大荷物ルールが開始に
東海道・山陽・九州新幹線で、特大荷物ルールが開始されました。
これにより輪行は大きく変わるわけではありませんが、指定席の最後尾裏のスペースは特大荷物置き場として予約が必要になっています。
誰でも使えるスペースではないので要注意。
まあ、コロナで新幹線輪行する人がいるのかは激しく疑問なんですが・・・
いまだに間違ったことを書いている残念なサイトもありますが、前輪しか外さない輪行袋については、高い確率で規定値をオーバーしますのでご注意を。
まあ、両方使ったことがある人はわかると思いますが、前後輪を外したほうがコンパクトになるのでラクです。
前輪しか外さない輪行袋で規定値に収めるには、シートポストを抜くことや(必須)、ハンドルをズラすこと、ペダルを外すなどの工夫が必要になりますが、シートポスト抜く時点でクソ面倒ですし。
抜いたシートポスト&サドルはどうするんでしょうかね。
鉄道会社もコロナで大幅な減収なので、あんまり口うるさく言わないという噂も聞きますが・・・
番外編 高裁で勝訴しました
今月、2年ほど掛けて争っていた行政訴訟の高裁判決が出まして、普通に勝訴しました。
行政訴訟の原告勝訴は10%以下と言われますが、弁護士を立てずに本人訴訟で勝訴したことについては嬉しく思います。
絶対に勝てないと言われるのが行政訴訟ですから・・・
こんなくだらない件で無駄な時間を過ごさせやがって・・・という気持ちもあれば、貴重な経験を出来たとプラスに捉えることも出来るのかと。
幸い、マスコミが全く報道しなかったのでひっそりと過ごすことが出来ました。
コロナのほうがはるかに大切でしょうし。
一つ言えるのは、誰でも簡単に出来る少額訴訟を除けば、本人訴訟はしないほうがいいです。
少額訴訟は原告勝訴が9割近いようなものですし、少額訴訟だと裁判所も手取り足取り教えてくれるので弁護士は不要。
少額訴訟で認められないケースは、客観的な根拠が無い請求をしているか、原告が無能かどちらか。
訴訟のほうは、訴状や準備書面など全部あわせれば150ページ分以上は書いていると思いますし、提出した証拠も60通くらいになります。
コピー代だけで余裕の万単位。
国会図書館にも行ったし、近所の大学の図書館にも何度も行ったし・・・
裁判所が教えてくれることなんてありません。
想定していた数十倍は難解でした。
それにしても裁判って物凄く時間が掛かるもんですね。
何が大変だったかというと、法律論の構成・・・ですかね。
相手の主張の矛盾点を指摘し、自分の主張を展開していく作業の繰り返し。
その法律の立法趣旨だとか、当時の国会議事録とか、法改正の歴史と経緯・背景まで検討しないといけないので、少なくとも4つの法律について勉強してましたが、もうこの経験はいいです。
おだやかに暮らさせてくださいw
2021年もよろしくお願いします
2021年がどんな年になるかはわかりませんが、とりあえずコロナ問題が終息したら、思いっきり輪行して遠出したい。
職業柄、どうしても今は無理できませんので・・・
その他、2020年は正直なところ意味がわからない出来事が多過ぎて、いろいろ困ることも多々ありました。
まあ、私が解決する問題ではなくなったのであとは任せるしかないのですが。
まあ、ネガティブなことを書くと疲れるだけなので、2021年は楽しくいきたいですね。
せっかく訴訟も終結したわけだし。
まだ2020年が終わったわけでもないんですけどねw
2011年頃からクロスバイクやロードバイクにはまった男子です。今乗っているのはLOOK765。
ひょんなことから訴訟を経験し(本人訴訟)、法律の勉強をする中で道路交通法にやたら詳しくなりました。なので自転車と関係がない道路交通法の解説もしています。なるべく判例や解説書などの見解を取り上げるようにしてます。
現在はちょっと体調不良につき、自転車はお休み中。本当は輪行が好きなのですが。ロードバイクのみならずツーリングバイクにも興味あり。
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