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ロードバイクのカスタムはどこからすべきか?オススメのカスタムの順番!

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ロードバイクを買う人の多くは完成車を買うと思います。
完成車というのはペダルさえ買えばそのまま乗れるという形で販売されているもので、ロードバイクとして乗るために必要なものが揃っているから完成車と言われます。

 

完成車は、厳密な意味で言うなら完成していません。
低価格なパーツが付いていることもあり、【とりあえず付けておいたタイヤ】とか【とりあえず回るホイール】みたいなものが付いていることがほとんどです。
完成車をグレードアップしていってこそ、【自分自身にとっての完成形】となるわけです。



パーツを一つ買えただけで、まるで別物のロードバイクになったかのような驚きを与えてくれるパーツもあります。
今回はどこからカスタムしていくと変化がわかりやすいのか、また価格の目安なども書いていきましょう。

オススメのカスタムの順番

ここでは完成車を買い、フラットペダルがついている状態を前提にしてみます。
順番は完全俺視点です。

タイヤを変える

予算の目安  1万円前後

 

ここ最近の完成車についてくるタイヤを見ると、多くの車種ではヴィットリアのザフィーロが付いてきます。
このタイヤ、グリップ力は悪いし転がり抵抗もイマイチ、重量もメーカー値で350g(25c)あります。

 

これをハイエンドタイヤに変えるだけで、走りが軽くなります。
タイヤだけでここまで違うのか!と驚きを与えてくれるのですが、ここで重要なのは中途半端なタイヤを選ばないことです。

 

人気どころでいうと、コンチネンタルのグランプリ4000S2でしょう(今はGP5000)。
25cで225gと軽量なタイヤです。

 

私はヴィットリアのコルサが好きなので、コルサばかり使っています。

重量的にはコンチネンタルのグランプリ4000S2とほぼ変わりません。

 

中には200gアンダーの超軽量タイヤもありますが、そういうタイヤは一発決戦用です。
常用するにはパンクリスクからオススメしません。

 

タイヤの質としては、グランプリのほうが硬め、コルサはそれよりはやや柔らかめという印象です。

 

後述しますが、振動吸収性を大きく改善したいなら、チューブレスホイール&チューブレスタイヤという選択肢がベストです。

ビンディングペダルを導入

予算の目安  15000円~30000円程度

 

ビンディングペダルは専用シューズとペダルが合体してペダリング効率を上げるものです。
正直なところ、変えてすぐは速くなったことを実感しづらいと思います。
しかし慣れてくると、速くなっていることが実感できると思いますし、ペダリングのロスを減らすことができます。

 

ビンディングペダルはピンキリで、シューズも値段はピンキリです。
またビンディングペダルには歩きやすいと言われるSPD系と、ロードバイクらしいペダリング重視のSPD-SL系があります。

 

これについてはこちらに詳しくまとめています。
https://roadbike-navi.xyz/archives/400

 

簡単にまとめると

SPD SPD-SL
歩きやすさ 歩きやすい 慣れるまで歩きにくい
ペダリング 点で踏む感覚 面で踏む感覚
シューズ 重い 軽い

SPDシューズとSPD-SL系シューズは全くの別物ですが、SPDシューズの場合、構造的にクリートを靴底の窪みに入れる形となります。
なので靴底がスニーカーのように厚くなるため、SPD-SLシューズよりは重くなります。

 

こちらがSPDシューズ。
靴底の窪みにクリートが収まるので、歩くときもクリートが出っ張らないので歩きやすいです。


クリートが小さいので点で踏むような印象になります。

 

こちらがSPD-SLシューズ。
クリートは靴底に出っ張るように付くので、慣れるまでは歩きにくいです。

ロードバイクらしい走りを求めるなら、SPD-SL系のペダルのほうがいいでしょう。
ただし、ロードバイクでもSPD使用者は結構多いです。

 

個人的にオススメなのは、TIMEのXPRESSOシリーズ。

TIMEは一番下のグレードでもシマノデュラエースより軽いのと、キャッチ&リリースが軽いので初心者でも使いやすいです。

 

あとはシマノのライトアクションとか。

シューズは何がいいのかですが、これについては足の形とのフィット感が一番大きな問題なので、可能な限りいろんなメーカーのものを試着して決めたほうがいいです。
シマノシューズは安いものもありますが、シマノの安いシューズは革が硬くて個人的にはイマイチです。
SIDIは革が柔らかく痛みが出にくいです。

シューズについては、正直ケチらないほうがいいです。
ロードバイクは普通に100キロとか走れますが、合わないシューズは痛みの原因となります。
なのでシューズは試着が必須です。

ホイールを変える

予算の目安   50000円以上

 

ロードバイクのグレードアップの中で、効果的なのがホイールの交換です。
いいホイールに変えると走りが大きく変わります。

 

ここで大切なことですが、定価で5万以下のホイールだと正直いいものがありません。
最低でも5万以上のホイールにしないと、せっかくお金出したのに違いがよくわからない・・・という事態になります。

 

最低でもカンパニョーロのゾンダがマストです。

Campagnolo – Zonda (ゾンダ) C17 ホイールセット

重量 1596g(ペア)
リムハイト F25mm、R30mm
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ ×(25C以上)
スポーク数 16/21
対応スピード シマノ8-11s

レーシング3もいいですよね。

Fulcrum Racing 3 Wheelset

重量 1560g(ペア)
リムハイト F25mm、R30mm
対応タイヤ クリンチャー
23cタイヤ x(25c以上)
スポーク数 16/21
対応スピード シマノ8-11s

もし乗り心地も改善したくてチューブレスにしたいなら、マヴィックのキシリウムエリートUSTがオススメです。

 

完成車付属の鉄下駄からキシリウムエリートUSTに変えたという方から、インプレを頂いています。
https://roadbike-navi.xyz/archives/5434

 

最近、デュラーエースC24よりも軽くて5万以下で買えるホイールと言うものがいくつか出ています。
個人的にはそういうものはオススメしません。

 

というのも、剛性がやはり弱いです。
持って軽くても走ると重いホイールばかりです。

チューブをラテックス化

予算の目安  3000円くらい

 

これはクリンチャータイヤで、なおかつアルミリムのホイールを使っている人限定の技です。
一般的な完成車についているチューブはブチルチューブというものですが、より軽量でしなやかな素材であるラテックスチューブに変えると振動吸収性が変わりますし、転がり抵抗も良くなります。

低予算でできるカスタムとしては効果が高いです。

 

ただし注意事項があります。
ラテックスチューブは12時間で1Bar程度エア抜けすると言われていて、空気が減っていくのが早いのです。
なので何日にも渡るツーリングには不向きです。

 

あとラテックスチューブの場合、実は耐パンク性能もブチルチューブより上です。
パンクしてもスローパンクになることが多いので、安全性も高いと言えます。

 

カーボンクリンチャーには使えないので、絶対に使わないことです。
https://roadbike-navi.xyz/archives/2065

ブレーキを上位グレードへ

予算の目安   10000円以上

 

もし完成車についてきたブレーキが低グレードのものなら、いいブレーキに変えるというのも一つです。
特にテクトロ、ボントレガーなどのシマノ以外のブレーキや、シマノブレーキでもソラ以下の場合ですね。

 

105以上のブレーキにすると、制動力が上がります。

気を付けていただきたいことですが、この5年くらいで買った新車の場合、シマノ105以上のブレーキを付けても使えますが、古いロードバイクの場合、STIとブレーキの互換性がないこともあるので要注意です。

 

また、ブレーキだけいいものに変えてタイヤが低質なものだと、意味がありません。
ブレーキの制動力を生み出すのは、あくまでもタイヤと地面の摩擦です。

 

ブレーキがいいものなのにタイヤがショボいと、リムの回転を強力に抑えているのにタイヤが負けてスリップしやすくなります。
なのでタイヤもいいものにしてください。
https://roadbike-navi.xyz/archives/1611

クランクやSTIを変える

予算の目安   20000円以上

 

これは105以上のコンポを使っている人限定ですが、クランクやSTIをアルテグラやデュラエースにすると変速性能が上がります。

 

変速性能ですが、正直なところディレーラーを変えても違いを感じ取りにくいです。
フロント変速の場合、インナー⇒アウターに持ち上げるにはチェーンをチェーンリングに押し当てながら持ち上げるのですが、チェーンリングの剛性が低いとフロント変速がちょっともたつきます。
なのでフロント変速の改善には、クランクの交換はオススメです。
http://roadbike-navi.xyz/archives/2126

 

ただし最近のシマノはちょっとややこしくて、モノによってはフロントディレーラーも交換しないとクランクを使えない組み合わせもあります。
わからないときはご相談ください。

 

コンポ互換性の大原則ですが、【同じ変速段数のコンポならだいだい互換性がある】という風になっています。
なのでクラリスやソラ、ティアグラの場合、同じ変速段数のコンポ自体が存在しないので、一部分のグレードアップは困難です。

STIのグレードが上がると、少ないアクションで変速完了しますので、変速が軽くなります。
当たり前ですが、クラリスで組まれたバイクのSTIだけ105とかはできません。
同じ変速段数であることが絶対条件です。

バーテープをいいものに

予算の目安   4000円程度

 

バーテープなんてなんでもいい!と思う人もいるかもしれません。
実際、私も昔はそうでした。

 

ですがいいバーテープにすると、振動吸収性や握り心地がまるで変わります。
ロードバイクは常にハンドルを握って走りますので、ここは重要です。

 

私はリザードスキンズの3.2mmを使っています。

【インプレ】Lizard Skins(リザードスキンズ) のバーテープ!高いグリップ力を誇るオススメのバーテープ。
11月の落車骨折時に、バーテープがボロボロになってしまったわけですが、本日やっとバーテープを替えました。 替えたバーテープはLizard Skins(リザードスキンズ) DSP3.2 バーテープです。 (adsbygoogle = wind...

 

オススメとしては2.5mm厚のほうでしょうか。

BBやプーリーの交換

 

予算の目安   数千円程度

 

BBやプーリーなどの回転しているパーツのグレードを上げると理屈の上では回転が上がります。
ただし、正直実感しづらいところではあります。

 

特にシマノのBBは、回転性よりも耐久性を重視しているため、デュラエースだからスルスル回るというわけでもありません。
かといって他社製のBBの中には、回転性はいいけど耐久性は悪いものもあります。

 

なのでBBについては今使っているものが寿命を迎えたあたりでいいものに交換するのがベストでしょう。
シマノならデュラエースグレード、あとは圧入系だと最近はウィッシュボーンが評価が高い気がします。

プーリーですが、実は互換性があるので要注意です。
例えばですが、9000デュラとR9100デュラのプーリーは互換性がありません。
105の5800系の場合、リアディレーラーがSSかGSかでプーリーの大きさも違います。

 

プーリー変えても劇的な変化にはなりづらいので、個人的にはそこまでオススメはしません。
他社製のプーリーに変えると、回転性は良くても変速性能がガタ落ちになることも多いので、慎重に選びましょう。

サドルを変える

予算の目安   10000円~

 

サドルが合わなくてお尻が痛いという人はサドルの交換を考えると思いますが、個人的にはいきなりサドルの交換に行く前にすべきことがあると思っています。

 

サドルが合わないのではなくセッティングが合っていないことがほとんどだからです。
これについてはこちらで詳しく書いています。

お尻が痛い人は、サドル交換よりも前にサドルの角度を変えてみる。
ロードに乗り始めた初心者の悩みで、お尻が痛いという人が結構います。 お尻が痛いという時に、ほとんどの人が考えるのはサドルの交換です。 サドルとお尻の相性が悪いという考えなのでしょう。 (adsbygoogle = window.adsbyg...

カスタムにはお金がかかる

ロードバイクのカスタムにはお金がかかります。
よく聞く話ですが、10万円の完成車に20万のカスタム代をつぎ込んだとか。

 

ロードバイクは自己満足の世界でもあるので、いくらかけるかはその人次第です。

 

私の場合ですが、最初に買ったビアンキのアルミロードについては、カスタム代は15万くらいはかかっていると思います。
今乗っているLOOKについては、7万程度だと思いますが。

 

【ここを変えたら走りが変わる!】ということがわかっていても、予算の都合からなかなか実現が難しいこともありますよね。
なのでカスタムする前に大切なのは、そのロードバイクをどういう方向性にしたいのかということをハッキリさせることです。

 

カスタムのテーマはなんなのか?
軽量化優先ですか?
振動吸収性を改善したいですか?
登りを楽にしたいですか?
平坦でのスピードを上げたいですか?
制動力を上げたいですか?
変速性能、特にフロントを良くしたいですか?

 

テーマとか方向性が決まらないと、どこに手を付けたらいいのかわかりませんし、ムダ金使う結果になりかねません。
どのテーマでも、買うべきパーツが違いますよね。

 

なので重要なのは、あなたのロードバイクの不満点をまずは上げることです。
カスタムはそれからでしょう。

 

前にも書きましたが、アルミフレームにチューブレスホイールのキシリウムエリートUSTを投入した方から、こういうメールを頂きました。
【キシエリにして振動吸収性がかなり上がり、アルミフレームでもこれで十分と思える振動吸収性になったので、次にフレームを選ぶときは振動吸収性重視のフレームではなくて軽さや剛性重視で選んでいこうと・・・】

 

買ったパーツによって、さらに次の方向性まで決まっていくわけです。
まずは現状の不満が何なのか、そこからです。

 

あと、お金をなるべくかけずにロードバイクをグレードアップするなら、メンテナンスや調整の技術を磨くことです。
頻繁にチェーンやスプロケを洗ったり、

プーリーも洗ったり、

ハブのメンテをするとか。

駆動系は綺麗な状態を保つと、回転が軽くなります。

 

また変速調整もかなり追い込んで調整すれば、クラリスでもソラでも十分と言えるほどの出来になりますよ。
そういう技術を磨くのも重要です。




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